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目次
総論
子宮体癌の病期分類と判定の困難性
-WHO・FIGO 本邦分類の要約と相違
子宮内膜増殖症と鑑別すべき非腫瘍性病変・
子宮内膜増殖症の分類と相互の鑑別点と意義
異型増殖症と高分化型腺癌の鑑別・・
子宮体部内膜型腺癌と分化・・・・
子宮体部漿液性腺癌の組織像と悪性度・
腺癌・扁平上皮癌混合型の鑑別と意義・
低分化型腺癌と未分化癌の鑑別・・・
ミューラー管混合腫瘍・
平滑筋腫瘍の組織像の多様性と悪性度の判定・・・・・
子宮内膜間質肉腫と鑑別すべき腫瘍・・
脈管侵襲 (リンパ管・血管) の組織診断とその意義
ホルモン環境 投与に関連する子宮内膜の変化
子宮内膜症の病理学的所見••••
絨毛性疾患の組織学的鑑別点
卵管上皮異形成・異型増殖症
子宮体癌の分子生物学的特性
子宮体癌の発生に伴う複合糖質の発現異常とその臨床へのフィードバック
營殊例
子宫体部粘液性腺癌
子宮体部明細胞腺癌 (類中腎腺癌)
分泌型内膜癌とホルモン環境
好銀性顆粒細胞を有する内膜癌
純粋な子宮体部扁平上皮癌
Adenomyosis由来が推測される子宮内膜癌
特殊な腫瘍マーカーを産生する子宮内膜癌…
子宮頸部腺癌と合併した子宮体部腺癌の取り扱いが問題となった症例・・
卵巣類内膜腺癌が合併した子宮体癌症例の鑑別
Adenomatoid tumor と鑑別すべき病変・・
卵巣性索腫瘍類似の子宮腫瘍
子宮体部原発性横紋筋肉腫
膜の悪性リンパ腫
Placental site trophoblastic tumor (PSTT)
索引.....
カバー　状態：本文良好　カバーにセロテープシミ少

序文
この本は,臨床及び病理学に役立つようにと, われわれ3人が equal partner として企画した。 まず,
宮地は,外陰, 膣,頸部, 森脇は,卵管,卵巣, 桜井は, 子宮及び胎盤を分担したが、 原稿は写真ととも
にそれぞれに送って, 批判しあった。 従って, それぞれの手持の材料がこの本のあちこちで使われている。
これらの材料を提供して下さって、 直接に或は患者を通して絶えず御教示を賜った,著者らの施設に関係
する臨床の先生方及び技術員には, 深い感謝を捧げたい。
われわれが心がけたのは,いい写真をということであった。 それで, 35mm ではなく,大版のフィル
ムを常用した。 写真のできばえが在来のものと異なっているのはそういう理由である。
わが国には,樋口一成先生のもの以外には産婦人科病理学の本がないことも,われわれがこの本を出し
た理由であるが,臨床経験がないのはいかにも残念で,この本を書くにあたってひしひしと感じられた。
しかし、ありがたいことに, 多くの専門家の温い御教示を頂くことができた。 大阪大学青野敏博講師,岡
山大学新太喜治博士, 慈恵会医科大学蜂屋祥一教授, 細川勉教授,大阪大学松本圭史教授, 近畿大学野田
起一郎教授, 大阪府立成人病センター野田定博士, 大阪市立大学須川佶教授,佐賀医科大学杉森甫教授,
兵庫医科大学竹村正助教授,新潟大学竹内正七教授, 九州大学滝一郎教授 (ABC順) などの方々である。
記して謝意を表したい。 札幌医科大学水内英充博士,大阪府立成人病センター野田定博士,同センター建
石龍平博士には、この本の一部を担当して頂いたのもありがたいことである。
なお, WHO の L. H. Sobin 博士から WHO コード (11頁) の転載を許され,チバ・ガイギー(ス
イス・バーゼル) 本社から、世界に有名な Ciba Collection of Medical Illustrations の Frank H.
Netter 博士のすぐれた画の複製を許されたことによって,この本に花をそえることができた。、
正誤表　
初版　ビニールカバー　 函　蔵書印　テープシミ（画像あり）少ヤケ