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河村 隆一【著】、フールズメイト、1995年　第7刷、177p、19cm(B6)

ナンシー関 著、角川書店、200p、15cm

初版１刷、送料込、書込ナシ、線引ナシ、カバー

ナンシー関の「何がどうして」は、彼女が週刊朝日に連載していた人気コラム「小耳にはさもう」から、さらに時代を遡った初期の頃の作品を中心に収録したエッセイ集です。

タイトル通り、世の中の様々な事象やテレビで目にするあれこれに対して、「一体何がどうしてこうなったの？」という素朴な疑問を抱き、独自の視点とユーモアで深く掘り下げています。まだ彼女のスタイルが確立される以前の、初期ならではのフレッシュな感性と、すでに光る鋭い観察眼が魅力です。

初期のコラムには、後の辛辣な批評とは少し異なり、対象への興味や愛情がより強く感じられるものもあります。テレビ番組や芸能人に対する素朴な疑問やツッコミの中に、彼女の温かいまなざしや人間観察の面白さが垣間見えるでしょう。

この本を読むと、ナンシー関さんの批評家としての原点や、彼女がどのように独自の視点を培ってきたのかを知ることができます。「小耳にはさもう」のファンにとっては、初期の貴重な作品に触れることができる必読の一冊と言えるでしょう。彼女の視点の変化や、時代によるテレビ文化の変遷を感じることもできるかもしれません。