「海原にありて歌へる <大東亞戰争詩集 第1集>」の検索結果

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大木惇夫、アルス、1943.4、166p、19cm

上製 カバー・帯 全体に経年ヤケ。表見返し上部に認印、以外は書き込みなど一切なし。＝〈言ふなかれ君よ、わかれを〉の「戦友別盃の歌」を含むこの詩集は、作者が海軍宣伝班の一員としてのジャワに滞在中に現地で出版された。「国内版 あとがき」の一部を写しておく。〈で、ごの國内版は、現地版の内容となるものはそつくりそのまま、題簽も序文も跋文も、著者の後書まで、そのままに納めた。ただ現地版と異つてゐるところは、「マニアン鳥の巣に寄せて」「ジャワ富士に寄せて」の二篇を征旅中のノートから拾ひあげて附け加へたこと、特に内地の人々の滲考にもと恵つて、詩の一篇一篇につき解読ともなり、全篇を繋いで征族の歩みを跡づける覚え書ともなるやうにと、相當枚数の「解読」を新たに執筆して巻末に附したこと、なほ、装偵を、出発以來行を共にし、自分と前後して帰還した戦友の画家南政善君に新しく揮毫してもらったこと、などである〉。（「解説」は26頁にわたる貴重なものである。