「王子電気軌道株式会社三十年史」の検索結果

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箱欠、本体のみ。　表紙の上角に布装部の切り取り？有　頁内良好　経年のシミヤケ少有

王子電気軌道（株）社章入り台紙に貼付されたセピア色のモノクロ写真7枚。キャプションや刊記は無いが、状景から明治44年の王子電車開通（飛鳥山～大塚間）記念写真と推測される。
台紙には経年ヤケシミ有り。その他瑕疵は下記の通り。

全7枚の状景は以下の通り。

(1)線路を跨いで設置された「王子電車」看板アーチを通過する飛鳥山行き普通電車。『王子電気軌道株式会社三十年史』には王電開業の光景として別アングルの花電車写真が所載されている。
(2)花電車の近景。車内からは少女らしき乗客が、乗降口では背広紳士がカメラを見つめている。
(3)飛鳥山停留場のプラットフォームと線路。電柱に「飛鳥山停留場」の駅名板が設置されている。
(4)恐らく飛鳥山停留場に停車した大塚行き花電車と後続普通電車。但し画面上の線路に沿って5cm程のペン書線引、台紙の社章にも僅かなペン書込有り。
(5)河川を跨ぐ橋上に停車した電車。乗降口からは運転手と車掌が、車窓からは乗客がカメラを見つめている。
(6)大塚駅北口谷端川鉄橋を亘る電車二輌。『王子電気軌道株式会社三十年史』に同一写真の所載有り。
(7)画面奥へ遥かに続く線路の光景。

上述の通り『王子電気軌道株式会社三十年史』の所載写真と記述から王電開業時の光景と推測される。
但し開業当初の「飛鳥山上停留場」が「飛鳥山停留場」へ改称するのは、正確な時期不詳ながら開業の数年後とされている。もしかしたら記念アーチや花電車の写真と、それ以外の写真では撮影時期が異なるのかも知れない。