「紙芝居 春の動物園 全18枚」の検索結果

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伊賀山昌三　画・伊藤文乙、國民画劇株式会社、昭和23年4月

全18枚　「春の夜明けの動物園はまだうすぐらくつて　しんとして　お山のさくら　櫻の奥に　むかし昔の御殿のよう。ちょっとお山を下りるなら　見渡す限り焼野原　でも　お山の奥の動物園は昔のままの動物園。ライオン象さん河馬さんたちはいなくつて淋しいけれど　かはいい昔の鳥さんたちや　やさしい昔のけものたちがみんな平和に暮しています。でもまだ寝坊をしています。」家鴨が「いやなお客さんてどんな？」と聞くと、鵞鳥は「ほら、日本は戦争に負けたつてえのに、ずいぶんのんびりしていやがらァなんて、あたしたちの悪口をいうお客さんよ。」と答えます。鶴の子は「戦争に負けてからは人間共のお行儀は一層悪くなったものね」と言います。帙なし　シミ 少シワ　概ね良好 　文章面に少線引き