「肉筆浮世絵名品展 : 師宣、祐信、歌麿、北斎、広重らの華麗な浮世絵の世界 : 大谷考吉コレクション」の検索結果

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全体感：普通

ごあいさつ
浮世絵は日本独得の庶民芸術として広く海外でも評価されております。 浮世
絵版画に先だって桃山末期風俗画として発祥した肉筆浮世絵には版画とは異
った迫力と絵師の生の感情を伝える優れた作品も少くありませんが、多くは
所蔵家の内蔵するところとなり、その展観の機会は極めて稀であります。
このたび展示される作品は、こよなく美術を愛しその蒐集に努められた実業
家大谷米太郎氏の膨大なコレクションの一部であり、現在子息孝吉氏の所蔵
となっているものであります。 重要美術品を含む90点には未公開の作品も含まれ、愛好家にとってはまことに興味深い展観となりました。
この展覧に際しまして快く出品のご協力を賜わった大谷孝吉氏はじめ、関係
各位に対し、厚く感謝申し上げるとともにひろく皆様方のご清鑑を期して止みません。
昭和五十四年 新春
西宮市大谷記念美術館
日本経済新聞社
薄ヤケ