「荘園・館・経塚　考古資料からみた中世のくらし　　　兵庫県埋蔵文化財調査事務所展示会図録2」の検索結果

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ごあいさつ
兵庫県は瀬戸内海から日本海に広がり、また摂津・播磨・淡路・丹波・但馬の5つの地域からな
っています。 それぞれの地域には様々な風土と伝統が重層し、その中で私たちは社会生活をしてい
ますが、このことは古く原始 古代にその源をたどることができると考えられます。 埋蔵文化財の
調査・保存・活用は、このような兵庫県に住んだ人々の歴史を明らかにし、明日への展望を開くと
いう目的をもっています。
兵庫県埋蔵文化財調査事務所はこうした目的を達成するための拠点であり、 埋蔵文化財の調査・
研究・保存・活用、さらに資料収集を業務としています。
このたび、兵庫県埋蔵文化財調査事務所の開所1周年にあたり、最近、発掘調査の著しい中世考
古学に焦点をあて、 「荘園館・経塚——考古資料からみた中世のくらし」展と記念講演会を開催
することになりました。 ささやかな試みではありますが、今後も普及活動を継続的に行う予定もあ
り、多くの方々が、共に参加していただける事務所づくりを念願しております。
なお、本展の開催にあたり、 ご出品に御協力をいただいた諸機関に厚くお礼申し上げます。
昭和60年10月11日
薄ヤケ