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荻生徂徠の世界

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
4,950
澤井啓一、ぺりかん社、2025年09月
江戸中期を代表する儒者であり、後に日本近世を通じて独創的で偉大な思想家と評される荻生徂徠。
「古文辞学」を習得し「徂徠学」と呼ばれる政治論を唱えたが、病や境遇の変化に伴うあまり幸運とはいえない生涯をおくった。
その没後門人たちのの努力により清代中国、朝鮮王朝の儒者たちにまで名声が拡がっていきその思想は「近代化」の先駆と評価されることになる。
本書は、半世紀に亘る著者の徂徠研究の成果を伝記から方法論、経書注釈作業、門人による徂徠学の継承と展開、徂徠自身の「日本の外」への眼差し等を思想史的に描出、分析した徂徠入門書。


目次:
はじめに

Ⅰ 評伝

第一章 徂徠の思想史的伝記
 一、幼少期から青年期まで
 二、「訳学」から「古文辞学」へ
 三、後半生における光と影

Ⅱ 方法

第二章 〈方法〉としての古文辞学
 一、問題の所在
 二、言語の「喩的機能」
 三、人情と礼楽
 四、道の崩壊とその回復
 五、古文辞の衰退とその再興
 結語

第三章 『辨道』『辨名』とは何か
 一、『辨道』――徂徠学に関するポレミックなマニュフェスト
 二、『辨名』――儒教タームの言語学的転回

Ⅲ 注釈

第四章 『論語徴』という迷宮
 はじめに
 一、八佾篇「祭如在」章
 二、八佾篇「周監於二代」章
 おわりに

第五章 注釈の脱構築――古文辞学的な学庸解釈――
 はじめに
 一、『大学』――礼に関する問答の記録
 二、『中庸』――「誠」をめぐる錯綜した議論
 結語

Ⅳ 展開

第六章 徂徠「贈朝鮮使序」考

第七章 太宰春台における古文辞学の逸脱と継承
 一、問題の所在
 二、古文辞学からの逸脱――「誠」の解釈における方法論的な相違
 三、古文辞学からの展開――古文系漢学の成立
 結語

第八章 宇佐美灊水
 はじめに
 一、三浦竹渓の業績
 二、灊水の経世論
 三、徂徠学体系化の挫折と新しい注釈学

あとがき
索引
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4,950
澤井啓一 、ぺりかん社 、2025年09月
江戸中期を代表する儒者であり、後に日本近世を通じて独創的で偉大な思想家と評される荻生徂徠。 「古文辞学」を習得し「徂徠学」と呼ばれる政治論を唱えたが、病や境遇の変化に伴うあまり幸運とはいえない生涯をおくった。 その没後門人たちのの努力により清代中国、朝鮮王朝の儒者たちにまで名声が拡がっていきその思想は「近代化」の先駆と評価されることになる。 本書は、半世紀に亘る著者の徂徠研究の成果を伝記から方法論、経書注釈作業、門人による徂徠学の継承と展開、徂徠自身の「日本の外」への眼差し等を思想史的に描出、分析した徂徠入門書。 目次: はじめに Ⅰ 評伝 第一章 徂徠の思想史的伝記  一、幼少期から青年期まで  二、「訳学」から「古文辞学」へ  三、後半生における光と影 Ⅱ 方法 第二章 〈方法〉としての古文辞学  一、問題の所在  二、言語の「喩的機能」  三、人情と礼楽  四、道の崩壊とその回復  五、古文辞の衰退とその再興  結語 第三章 『辨道』『辨名』とは何か  一、『辨道』――徂徠学に関するポレミックなマニュフェスト  二、『辨名』――儒教タームの言語学的転回 Ⅲ 注釈 第四章 『論語徴』という迷宮  はじめに  一、八佾篇「祭如在」章  二、八佾篇「周監於二代」章  おわりに 第五章 注釈の脱構築――古文辞学的な学庸解釈――  はじめに  一、『大学』――礼に関する問答の記録  二、『中庸』――「誠」をめぐる錯綜した議論  結語 Ⅳ 展開 第六章 徂徠「贈朝鮮使序」考 第七章 太宰春台における古文辞学の逸脱と継承  一、問題の所在  二、古文辞学からの逸脱――「誠」の解釈における方法論的な相違  三、古文辞学からの展開――古文系漢学の成立  結語 第八章 宇佐美灊水  はじめに  一、三浦竹渓の業績  二、灊水の経世論  三、徂徠学体系化の挫折と新しい注釈学 あとがき 索引

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