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漢語史における指示詞と人称詞の問題について論じた。
まず古代漢語の指示詞が三分指示であったということが新しい知見である。
また人称詞や「呼称」という、より広い概念についても新しい知見を提案する。
【目次】
序章　古代漢語の指示詞と人称詞
第１章　 漢語史の時期区分と言語資料の選定
第２章　古代漢語の指示詞
第３章　古代漢語の人称詞
第４章　近世漢語における指示詞と人称詞の展開
第５章　結論と今後の展望

カバーに擦れ傷み焼けあり、天などにシミ汚れあり
詩文篇
　　六朝文学のおもしろさ(柳川順子)
　　音楽の“見える”詩歌－白楽天「琵琶行」(静永健)
　　中唐の恋愛詩(諸田龍美)
　　唐詩に描かれた農民たち(古川末喜)
　　杜牧の詩と水墨山水画(愛甲弘志)
　　歐陽脩と古文(東英寿)

　小説・戯曲篇
　　中国小説入門(中里見敬)
　　中国伝統演劇のおもしろさ(日下翠)
　　『西廂記』(黄冬柏)
　　『三国志演義』の成立について(岡村真寿美)
　　夢中の情、何ぞ必ずしも真に非ざらんや－湯顕祖『牡丹亭還魂記』(根ヶ山徹)
　　『包公案』(阿部泰記)
　　『封神演義』(角田美和)
　　楊貴妃伝説の虚と実(竹村則行)
　　花と美人の明清文学(合山究)

　近現代の文学篇
　　梁啓超(若杉邦子)
　　魯迅(山田敬三)
　　人が人として生きる社会を求めて－巴金とその作品(新谷秀明)
　　三つの「大雁塔」詩(岩佐昌[日章])

　日中文学の比較と交流篇
　　落花の詩歌(藤井良雄)
　　近代文学における中国と日本－魯迅と芥川龍之介を中心に(秋吉收)
　　「知日家」周作人の見た江戸庶民文化(呉紅華)
　　明治の漢詩人中野逍遥(二宮俊博)

　語学・情報処理篇
　　中国語文法の歴史的なうつりかわり－『論語』から『駱駝祥子』まで(西山猛)
　　中国語の現代音と古代音(佐藤昭)
　　中国文学研究と索引(松浦崇)
　　中国文学電脳術(野田雄史)