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日本における貧困研究の深化・発展、国内外の研究者の交流、そして貧困問題を様々な人々に認識してもらうことを目的として発刊された、日本初の貧困研究専門誌。第2号は「派遣村」など貧困問題をめぐり激変する状況の先に見える課題をとらえる。（年2回刊）

巻頭のことば
　今こそ貧困調査の実施と生活保護制度の改革を

特集●流動社会における新しい貧困のかたち――貧困研究会第1回研究大会共通論題より
　共通論題実施にあたって
　住居喪失不安定就労者に関する厚生労働省全国調査について
　若年ホームレス生活者への支援の模索
　ネットカフェ生活者の雇用と住居の流動性
　三報告へのコメントと論点開示――「新しい貧困」の分析視角をめぐって
　三報告へのコメントと論点開示――労働組合運動の視点から
　さまざまな貧困の「かたち」とその意味――シンポジウムまとめに代えて
　　追悼：貧困研究者・江口英一先生を悼む

小特集●貧困研究の課題
〈I〉医療と貧困
　1．貧困・所得格差と健康――貧困の絶対性と相対性の観点から
　2．わが国の貧困と医療の課題――英国との比較から
〈II〉若者と貧困
　1．若者の貧困を見る視点
　2．自己責任論とアンダークラス論を乗り越えるために――若者と貧困に関する実証研究の課題

この人に聞く　第2回
　派遣村の先に見えるもの――メディアと貧困問題

投稿論文
　アメリカにおける「個人開発口座IDAs」の展開――資産ベース福祉政策に関する予備的研究
　日本の教育費制度と貧困問題――修学資金制度の利用実態を通じて

書評論文
　『貧困の概念――理解と応答のために』
　『子どもの貧困――日本の不公平を考える』

海外貧困研究動向
　フランスにおける貧困研究

国内貧困研究情報
　1．貧困研究会第1回研究大会報告
　　第1分科会報告：社会的包摂政策の現在――欧州と日本
　　第2分科会報告：子どもの貧困と健康・障害
　　自由論題の記録と論点整理
　2．興味深い統計と数字の動きを見る
　　多重債務と貧困――公的統計・調査からみる日本と米国の現状

貧困に関する政策および運動情報
　2008年8月～2008年12月

　「貧困問題」キーワード解説

きれいな本です。

日本における貧困研究の深化・発展、国内外の研究者の交流、そして貧困問題を様々な人々に認識してもらうことを目的として2007年12月に発足した貧困研究会（代表：岩田正美）を母体に発刊された、日本初の貧困研究専門誌（年2回刊）、創刊号。

目次

創刊の辞　雑誌『貧困研究』創刊にあたって（青木紀）

海外からのお祝いのことば
　アメリカより　先進国における貧困と不平等の理解が求められている（キース・キルティ／エリザベス・シーガル）
　イギリスより　雑誌『貧困研究』によせて（デビッド・ピアショ）
　ドイツより　ドイツにおける貧困報告および貧困との闘い（ヴァルター・ハネッシュ）

特集　貧困研究の課題
　貧困研究に今何が求められているか（岩田正美）
　貧困解決に経済学はいかに貢献できるか（橘木俊詔）
　貧困解決に社会保障法はいかに貢献できるか（菊池馨実）
　貧困現象を空間的視点からとらえると見えるもの（水内俊雄）

小特集　生活保護と扶助基準
　生活保護を問うことの意味―低所得層と生活保護層―（杉村宏）
　今、なぜ生活保護基準を議論すべきか（布川日佐史）

この人に聞く　第1回
　湯浅誠　反貧困運動の組織化と研究への期待（インタビュー：松本伊智朗）

書評論文
　堤未果『ルポ　貧困大国アメリカ』を中心に―ジャーナリストの著作から学ぶ―（青木紀）
大山典宏『生活保護vsワーキングプア―若者に広がる貧困』―ワーキングプア問題に対して生活保護は有効か―（福原宏幸）

海外貧困研究動向
　アメリカにおける貧困研究の動向―子どもの貧困についての計量分析を中心に―（阿部彩）

国内貧困研究情報
　1 注目すべき調査報告書を読む　最近公表された研究報告書の紹介（松本伊智朗）
　2 興味深い統計と数字の動きを見る　貧困急増の実態とその背景―いくつかの統計資料―（後藤道夫）

　貧困に関する政策および運動情報　2007年1月～2008年7月（村上英吾／五石敬路／鳥山まどか／松本一郎）
　「貧困問題」キーワード解説（小西祐馬）

　貧困研究会規約
　原稿募集及び投稿規程
　編集後記

ヤケ少。中身はきれいです。