「近代日本風土派洋画名作展」の検索結果

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展観にあたって
明治以降、わが国におしよせた近代化の波は、美術の分野にも大
きな影響を与え、とくに洋画壇においては、 いくたの主義主張とそ
の運動が入り乱れ、めまぐるしい動きを示しました。
しかし一方、これらの動きとは別に、 西洋絵画の様式をわが国に
定着させるよう努力のつづけられたのも事実です。昭和初期におけ
る独立美術協会の創立は、 このような地道な流れを意識させるもの
でした。
その後50年のあいだ、 対象技巧ともにわが国の風土と切り離し
ては考えられない特色をもった作家が輩出しました。 私どもは今
回、これらの作家を <風土派≫ と呼び、 その業績をふりかえるとと
もに、近代日本洋画におけるその地位をみることにしました。 ご観
覧のうえ、ご高批を賜りますようお願い申しあげます。
昭和49年11月1日
大阪市立美術館
朝日新聞社
少ヤケ　グラシン紙包装にてお届け致します。