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東亜経済調査局主事～満鉄審査役等を務めた永雄策郎経済学博士（植民政策学）宛て書簡一括。

●満洲国の住所宛（封書26通・葉書2通）／宛先住所は大連満鉄本社審査役室・大連大和ホテル・大連市光風台・新京満洲屋他。差出人は長谷川萬次郎、東亜経済調査局嘉治隆一、仝高野忠雄、佐倉重夫、伊藤武雄(南京）、満洲移住協会、関東軍司令部副官部功績班木崎勘兵衛、渡邊学園渡辺滋、永雄もりえ等々。鉄路総局長宇佐美寛爾名義のヤマトホテル招待状含む。
●丸の内・満鉄東京支社宛（封書22通・葉書7通）／主に東亜経済調査局内永雄宛。差出人は満鉄総務部調査課長石川鐵雄、東京女子大学小田切通敏、長崎高等商業学校田崎仁義、道正安治郎（福井）、嘉治隆一（西宮）、三井物産船舶部、満鉄鉄道部貨物課等々。
●ベルリン滞在地宛（封書8通・葉書1通）／大正11～13年の滞独中に受け取った書簡。独人や日本人からの国内便に加えて、日暮里の貞子夫人と満鉄東京支社栗原氏からの国際郵便含む。
●日暮里渡辺町の自宅宛（封書3通・葉書3通）／荒川賢（協調会辞職の旨）、満鉄貨物課、丹後永雄他。
●世田谷区北沢の自宅宛（封書54通・葉書40通）／戦前戦後を通して最も量が多い。差出人は大田黒作次郎、永雄文右衛門、第一次義勇隊大崗開拓団佐藤省三、満洲移住協会、京大農学部橋本傳左衛門、新京国都建設局建築科土肥求、満鉄白山塾塩沢弘雄、渡邊学園渡邊滋等々…。個人及び各種団体の印刷案内状も多く、日満大同会からの論文冊子「皇道経国論（野田蘭藏）」等有り。
●その他、上記以外の住所宛書簡・住所無しの封書・封筒の無い書簡箋・関連書類等が約10点／沖縄群島知事志喜屋孝信封書（昭24）、拓殖大学長永雄教授宛封書、満鉄石川鉄雄書簡箋、訴訟や建築費書類等々。
●家族宛て（封書6通・葉書3通）／父・永雄文右衛門宛1通（策郎）、妻・貞子宛5通（文右衛門他）、永雄繁子宛2通（内1通は満洲の策郎から・大連の女学校入学者掲載の関東庁庁報）。また「永雄御両親様」宛ての「しげ子」封書1通含む。
●モノクロ人物写真3枚を附す。／詰襟学生服姿（証明写真サイズ）と三つ揃え姿（写真絵葉書）の2枚はその相貌から永雄策郎と推測される。もう1枚の詰襟制帽学生2人は不明。