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中華人民共和国の成立から現在に至るまで、重大な政治問題である腐敗現象と、腐敗撲滅のための政府の反腐敗の政策について、改革開放前とその後における事例の研究を通じ、その特徴を明らかにし、この時代区分を通じた連続性と変容の実態を分析する。

目次

序章　中華人民共和国における腐敗と反腐敗研究の現状と課題

第Ⅰ部　中国の腐敗と反腐敗における連続性

第1章　改革開放前の中国における腐敗の深刻さ――黒竜江省王守信横領事件をめぐる検証

第2章　改革開放後「官商」の興起――党政機関・幹部およびその家族のビジネス関与

第3章　「制度設計」を重視した反腐敗キャンペーン――1998年の反密輸反腐敗キャンペーンを中心に

第Ⅱ部　改革開放前後の中国の腐敗と反腐敗の変容性

第4章　改革開放前後の中国における腐敗――なぜ中高級レベル幹部の腐敗が増加したのか

第5章　改革開放前後の中国における法紀型権力濫用――その変容と含意

第6章　改革開放前後の中国における反腐敗――制度化と濫用の可能性

終章　中国の腐敗と反腐敗――連続と変容の間

あとがき
付録　1949～1963年「党規国法」で処罰された121人の幹部
参考文献
索引

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