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高千穂徹乗 著；梅原真隆 識、顕真学苑出版部、昭5年 (1930) 初版、2, 2, 110p、19･･･

昭5年 (1930) 初版。
全体的に若干ヤケ・軽い反りがあります。表紙の一部にシミやシワ、小口に斑点状の小シミ、巻末に1箇所綴じにやや劣化があります。それ以外は特に問題はありません。

●シリーズ名：顕真学苑研究叢書

●内容
遊行と念仏を中心に独自の教線を築いた一遍上人の思想と、そこから形成された時宗教義を体系的に論じた研究書。
著者は、龍谷大学研究科での卒業論文を基礎に、一遍の生涯・宗教的体験・念仏観を多面的に検討し、時衆の集団形態や儀礼、信心のあり方、よりどころとなる経典理解までを学術的に整理しています。
各章では、一遍の遊行がいかに宗教実践として成立したか、その背景にある安心観・神勅理解・離三業思想などを着実に位置づけ、時宗成立の思想的基盤を明らかにしています。
後半の結論では、一遍の信仰と生活を支える教理がどのように時衆の組織と儀礼を形成したかを総括し、宗派史研究の基礎資料としての価値を持つ一冊となっています。

●目次
祖師篇
・1: 一遍上人：上: 伝記. 下: 信仰.
・2: 二祖他阿上人：上: 伝記. 下: 信仰.
行儀篇
・1: 時衆
・2: 遊行
・3: 賦算
・4: 踊念仏
教義篇
・1: 所依の経典
・2: 神勅相承
・3: 無安心の安心
・4: 離三業の念仏
・5: 一念往生
・6: 仏身と浄土
結論

●著者：高千穂 徹乗 (タカチホ テツジョウ、1899-1975)
　熊本生れ、龍谷大学教授。熊本の仏巖寺住職。

●識者：梅原 真隆 (うめはら しんりゅう, 明治18-昭和41)
仏教学者。
浄土真宗本願寺派梅原山専長寺27代・29代住職。
龍谷大学教授、京都市議会議員、本願寺派執行、本願寺派勧学寮頭（5期）、顕真学苑主幹、参議院議員（1期）、富山大学第3代学長。

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