「高比良英雄　自筆草稿　「肉体改造への道」　200字詰原稿用紙×ペン書34枚完結　　　　　●栄養学者★佐伯矩(1876～1959)旧蔵品　　　　」の検索結果

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高比良英雄、大正11年12月18日深更

●副題は、「獣医学博士・岸本雄二博士の断食に関する所説を駁す」。
●「岸本博士は断食を以て「不自然な方法」と言はるる。然らば見よ。自然界の種々の現象を。断食こそ誠に自然の方法なれ。ライン河の鮭は産卵の為に河を登りて断食する。（中略）吾人が人類史を繙くならば、遠き吾人の祖先の原人の時代には断食の如きは常に行はれてゐたであらう。断食を行ふことは不自然ではなくして、実に「自然に還る」ことである。
　　　今や、人類の文明生活は爛熟して、疲労と頽廃に充ちた。疲れて迷へる人々の多きことよ！　そして新しき改造への道を求むる聲々の切なることよ！　精神と肉体は離るべからず。先づ改造されたる肉体を準備せねばならぬ。ひと度、自然に還れ。そして新しき溌溂たる精神と肉体とを準備して、重くして遠き人生の事業にいそしまうではないか」（高比良英雄）。