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Craig Cheetham、METRO BOOKS、2005、320pages、13*17cm

B++ カバー端ヨレ少、ページ問題なし良好

『世界の「最悪」クルマ大全』先駆的な失敗から数百万ドルの災害まで

モータースポーツの歴史には、英雄的な失敗作が数多く存在する。そして不発に終わったクルマもある。プロトタイプの段階から完成させるべきでなかったにもかかわらず、手っ取り早い利益を追い求めるコスト削減委員会によって生産に押し切られたクルマだ。The World's Worst Cars』では、こうした新旧の失敗作を詳しく取り上げ、適切な質問を投げかけている。なぜショールームに並んだのか？何が間違っていたのか？そして誰がこれらの車を買ったのか？

この自動車業界の大失敗に関する研究では、世界中の車を調査している。北米では、致命的なフォード・ピント、物議を醸したシボレー・コルベア、コンパクトカーのふりをしながら1950年代の有名なデトロイト・アイアン並みに巨大だったAMCペーサーなどが大失敗作に含まれる。イギリスからは、ひどいオースチン・アレグロから醜悪なマルコス・マンティスまで、ブリティッシュ・レイランド時代のマシンを多数掲載。ヨーロッパからは、溶接技術を持たないロボットによって製造されたフィアット、錆びやすく、水陸両用と思われていたアンフィカーのような常識はずれの不良品、メルセデス・ベンツに対抗しようとして見事に敗れたプジョー604のような退屈なエグゼクティブカーが含まれている。日本車では、ボディの崩壊が早かったことで悪名高いダットサン「サニー」がトップセラーとなっている。

私たちが愛してやまない（そして憎んでやまない）150台を取り上げた本書は、世界最悪の自動車をその欠陥だらけの栄光とともに紹介するポケットサイズのセレブレーションである。