「ERNST NOLTE」の検索結果

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ドイツ語。経年並み。記名、蔵書印あり。書き込みなし。
1980年代後半にドイツで起きた「歴史家論争」（Historikerstreit）の主要な論文や議論を集めた資料集です。この論争は西ドイツの歴史家や知識人の間で、ナチスによるホロコーストの歴史的位置づけをめぐって展開されました。

主な論点：
- ナチスによるユダヤ人大量殺害（ホロコースト）の独自性・固有性
- ドイツ国民のナチス時代の歴史に対する責任と向き合い方
- ホロコーストとスターリン体制下のソ連の粛清やグラーグ収容所との比較可能性

中心的な対立者：
- エルンスト・ノルテ（Ernst Nolte）：ホロコーストをほかの大量虐殺と比較する立場を取り、ナチズムをボルシェビズムへの反応として解釈
- ユルゲン・ハーバーマス（Jürgen Habermas）：ホロコーストの独自性を強調し、ノルテらの解釈を「過去の相対化」として批判

この論争はドイツのナショナル・アイデンティティ、歴史認識、集合的記憶に関する根本的な問いを投げかけました。「ナチスの過去を乗り越える」（Vergangenheitsbewältigung）ことの意味や、ホロコーストの特異性・普遍性をどう理解するかという問題は、現代ドイツの自己理解に大きな影響を与えました。

この書籍はこの論争における主要な論考を収録しており、ドイツの歴史認識と記憶文化に関する重要な資料となっています。​​​​​​​​​​​​​​​​

帯付。強めのシミ汚れがあります。天にかなり強めのシミ汚れがあります。