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スペイン語。ロルカの著名な2作品をまとめたもの。鉛筆の書き込み少しあり。本に歪みあり。経年のシミ、ヤケありり。

スペイン語。書き込みなし。角にヨレのあるページあり。この本は、スペインを代表する詩人 フェデリコ・ガルシア・ロルカ（Federico García Lorca, 1898–1936） の詩集を集めた一冊です。
収録内容の概要
1. 『タマリットのディヴァーン（Diván del Tamarit）』
• ロルカの死後1936年に残された詩篇をまとめて刊行。
• アラビア＝アンダルシア詩（ガサル、カシーダ）の形式を借りて、愛、死、時間を主題とした内面的で濃密な詩が多い。
2. 『イグナシオ・サンチェス・メヒーアスのための哀歌（Llanto por Ignacio Sánchez Mejías）』
• 1935年刊。友人で闘牛士だったサンチェス・メヒーアスの死を悼む挽歌。
• 「五時の午後」という繰り返しの句で有名。スペイン文学を代表する葬送詩。
3. 『ソネット集（Sonetos del amor oscuro）
• 「暗い愛のソネット」として知られる一連の詩。
• ロルカの同性愛的感情を率直に詠んだもので、彼の最も個人的で美しい詩篇とされる。死後に公刊された。

スペイン語。鉛筆でチェック印などが少し書き込まれている。経年のシミ、ヤケあり。
•Libro de Poemas は ロルカ最初の詩集（1921年刊）です。
•主題は子供時代、田舎の風景、死、孤独、夢、宗教的・神秘的感覚など、多様ですが、すでにロルカ独特の抒情性と象徴的なイメージが現れています。
•「幼少期の郷愁」と「死の影の予兆」が混在しており、のちの『ジプシー歌集（Romancero Gitano）』や『詩人ニューヨークに行く（Poeta en Nueva York）』につながる萌芽が見られる作品です。
•ロルカは後年、この詩集を少し幼いものと見なし、あまり重視しませんでしたが、読者や研究者にとってはロルカ詩学の出発点として重要です。

スペイン語。書き込みなし。1928年に初版が刊行された『ジプシー歌集』は、20世紀ヨーロッパ詩を代表する不朽の名作です。本書はロルカ自身の講演・書簡・声明など、作品をめぐる貴重な資料を初めて一冊に集成しました。

テキストは厳密に校訂され、編者マリオ・エルナンデスによる明快な序論と、これまで知られていなかった重要な情報が付されています。さらに詳細な批判的年譜が、この詩集の成立過程を照らし出し、ロルカの創作世界をより深く理解するための手がかりを与えます。

また本巻には、詩人が自作の戯曲に挿入したロマンセ（物語詩）も収録され、作品世界はいっそう豊かに広がります。アイロニーから形而上学、抒情から劇的緊張へと至る、多彩で変化に富んだロルカの声を堪能できる、新たな『ジプシー歌集』です。