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デザイン、写真、アート、エディトリアル、コーディネート、評論、出版、建築‥‥。ジャンルを超えた作品をつくり続ける、矢萩喜従郎の全貌を紹介する初めての作品集。図版636点収録。

自らも織り込まれてある自然、そのことは創造の源泉とも深く関わってゆく。自然もまた人間が歩みを進めるのと同じような動きを自らの身体の内部で実感し、直感することこそが重要なのである。見ることは、いつも見られていることの内部にある。そのことを身体で知ることが、我々を覚醒させる。矢萩の視線と仕事は、そうした試みを精密に形象化する、ピュシス（内自然）の営為の軌跡といっていいのかもしれない。 伊藤俊治（本文より）

■目次

・動きの中に見いだしたパサージュ　矢萩喜従郎

・視覚世界の扉

・空間への眼差し

・隠されたいた日本

・ヴィジュアル・ワークから

・アイデンティティの意識

・イメージの連鎖

・ピュシスの思考　矢萩喜従郎の視線と仕事　伊藤俊治

・比類無き多面体　その多中心・多視点の哲学　吉田直哉

・領域の溶解へ　矢萩喜従郎