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「中国近代における「国語科」の創成 : 胡適の思想的模索」の検索結果
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中国近代における「国語科」の創成 胡適の思想的模索

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,170
山下大喜、九州大学出版会、2024、196p、A5判
本書は、「国語科」創成へと至る歴史的過程をふまえながら、胡適がどのような模索をしていたのかについて明らかにするものである。胡適は、これまで「文学改良芻議」に代表されるように、口語文学の確立を目ざす文学革命の旗手として論じられてきた。清末の学堂、そしてアメリカ留学を通じて、胡適は自らの知を育み、学友との議論を重ねながら、「文学改良芻議」に掲げられているような八か条を結実させていった。帰国後には北京大学へと着任し、「建設的文学革命論」では新たに「国語的文学・文学的国語」のスローガンを提示した。「白話」を「国語」に読みかえ、口語文学の創作を媒介とした「国語」の統一を唱え、これを契機に胡適は自らの国語教育論も展開させていく。低学年から「国語」を用いた教科書を整備し、学年があがるにつれて「国語文」から「古文」への学習に進むべきであると主張した。さらに、自らが取り組んでいた「整理国故」を援用して、「整理」されている「古文」を教材として採用すべきとした。これらの主張は、胡適が審議会の中核に名を連ねることで、実際の「国語科」へと反映されるに至った。思想史や文学史の背景を含め「国語科」創成を検討することで、文学革命の旗手にとどまることのない教育学的に評価すべき点を胡適の思想的模索に見出したことが、本書の特色と言えよう。
目次
序 章
第一章 近代的な「国語」意識の連鎖
第二章 アメリカ留学を通じた文学論の形成
第三章 「実験主義の信徒」として
第四章 国語統一運動と文学革命
第五章 「清末」との差異化
終 章
参考文献
あとがき
初出一覧 参考資料 略年譜 人名索引
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5,170
山下大喜 、九州大学出版会 、2024 、196p 、A5判
本書は、「国語科」創成へと至る歴史的過程をふまえながら、胡適がどのような模索をしていたのかについて明らかにするものである。胡適は、これまで「文学改良芻議」に代表されるように、口語文学の確立を目ざす文学革命の旗手として論じられてきた。清末の学堂、そしてアメリカ留学を通じて、胡適は自らの知を育み、学友との議論を重ねながら、「文学改良芻議」に掲げられているような八か条を結実させていった。帰国後には北京大学へと着任し、「建設的文学革命論」では新たに「国語的文学・文学的国語」のスローガンを提示した。「白話」を「国語」に読みかえ、口語文学の創作を媒介とした「国語」の統一を唱え、これを契機に胡適は自らの国語教育論も展開させていく。低学年から「国語」を用いた教科書を整備し、学年があがるにつれて「国語文」から「古文」への学習に進むべきであると主張した。さらに、自らが取り組んでいた「整理国故」を援用して、「整理」されている「古文」を教材として採用すべきとした。これらの主張は、胡適が審議会の中核に名を連ねることで、実際の「国語科」へと反映されるに至った。思想史や文学史の背景を含め「国語科」創成を検討することで、文学革命の旗手にとどまることのない教育学的に評価すべき点を胡適の思想的模索に見出したことが、本書の特色と言えよう。 目次 序 章 第一章 近代的な「国語」意識の連鎖 第二章 アメリカ留学を通じた文学論の形成 第三章 「実験主義の信徒」として 第四章 国語統一運動と文学革命 第五章 「清末」との差異化 終 章 参考文献 あとがき 初出一覧 参考資料 略年譜 人名索引

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