「大空のシルクロード : ゴビ砂漠に消えた青春」の検索結果

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比企久男・著、芙蓉書房、昭和46年3月5日発行、289頁、タテ190ミリ×ヨコ125ミリ、1冊

序より/満州国は歴史の上ではわずか十数年存在しただけで、終戦と共に幻のように消えてしまった(中略)満州とドイツの間を結ぶ航空路を開くことは当時の日本にとって軍事的に何をおいてもまずやらねばならぬことだったろう。また、それを阻止することも当時の中国にとって絶対に必要のことだったろう。(中略)この力のぶつかりありの中へ、何人もの若い生命が投げ込まれている。(中略)この手記はそういう惨事を見たまま、聞いたままに伝えている。(後略)

目次より
第一部　阿拉喜の空を望むもの
　空のシルクロード開発計画
　選ばれた人びと
　秘められたる夢
　南満州の夏
　祥泰隆
第二部　嵐を呼ぶ蒙古高原
　砂漠の支配者たち
　王府・定遠営
　板垣参謀長の飛来
　包頭事件
　魂を呼ぶ砂丘
第三部　孤立した日本人
　綏遠事変
　砂漠のガソリン輸送隊
　壮士ひとたび去って
　蒋将軍来！
　脱出の順位
第四部　辛苦の跡の没法子
　ガソリンを渡すな！
　俎上の鯉
　定遠営の第二十五軍
　あかつき号来たる
　燃える百霊廟
第五部　ゴビ砂漠に消えた人びと
　基地建設に賭けた男
　板垣参謀長機の不時着
　砂漠の魔術師
　消えたガソリン輸送隊
　蘭州城外の梟首
　一夜の夢

著者は昭和11年に満州航空に入社後、中国寧夏省定遠営に赴き、フライトエンジニアとして定期及び軍用の航空運航に従事し終戦を向かえ、昭和21年に内地へ引き揚げた経歴を持つ人物。

ビニールカバーに少汚れ、小口・ページに薄いヤケ・シミ、少折れ、少イタミがあります。