Marco Mostert (中世史家)、Verloren、1987年発行、224 p、24 cm ・・・
仏文要約あり。
全体的に若干ヤケがあります。表紙にややスレ・部分的にシミ・背の上端に小裂け等、経年による傷みがあります。また小口の一部にシミ、見返しに蔵書印1点、標題紙に書き込み、本文数ヶ所にペンによる記号の書き込みがあります。それ以外は特に問題はありません。
●シリーズ名:Middeleeuwse studies en bronnen (中世研究と史料), 2
●内容
オランダの中世史家マルコ・モステルトによる、10世紀フリュリ修道院長アッボ (945頃–1004) の政治神学を扱った研究書。
アッボの著作・書簡などをもとに、修道院改革を背景とする社会観・法思想・王権論を考察し、神法と人法、教会法と世俗法、王権と教会の関係などからその政治思想を再構成。
研究にあたって著者はパリ、オルレアン、ローマ、ベルンに滞在し、フリュリ旧蔵の現存写本を調査。
巻中には、10世紀末にフリュリで書写された写本に残るアッボの戯画 (アッボ (ABBO) の名を伴う装飾頭文字) などの図版も収録。
●主な目次訳
序論
・アッボの政治思想
・アッボの政治的著作:概観
フリュリ
・フリュリの歴史
・学校
・図書館
・写本制作所 (スクリプトリウム)
アッボの経歴と著作
・アッボのイングランド滞在:『聖エドマンド受難伝』
・紛糾した教会会議をめぐる問題:『弁明の書 (Liber Apologeticus)』
・『教会法集成 (Collectio canonum)』
・書簡
史料
・アッボが引用した文献
・アッボによる史料の扱い
・大グレゴリウスの『書簡集 (Registrum)』
・教会法の権威
言語
・古典・法・聖書の言語と思想
再構成
社会
・三身分 (社会の三身分)
・聖職者と俗人
・自由
法
・教会法と世俗法
・法・権威・必要性
権威と統治者
・宗教的権威と世俗的権威
・教皇の権威
・王国と人民
国王擁立の過程
・選挙
・塗油
理想的王権
・王権の象徴
・王の徳
王による統治
・王権・臣民・王国の有力者たち
・弱者の保護
・国王と教会
結論
・仏文要約
付録:注で参照した『サン=ブノワ=シュル=ロワール修道院文書集』第1巻所収の文書
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