フィリップ・K.ディック 著 ; 友枝康子 訳、サンリオ、1981年12月、331p、15cm
初版 カバー付 カバーヤケ無し カバー裏面上部に少ヤケシミあり 本体三方少ヤケ 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
千万人のファンから愛されるマルチタレント、ジェイスン・タヴァナーは、安ホテルの不潔なベッドで目覚めた。昨夜番組のあと、思わぬ事故で意識不明となり、ここに収容されたらしい。体は回復したものの、恐るべき事実が判明した。身分証明書が消えていたばかりか、国家の膨大なデータバンクから、彼に関する全記録が消え失せていたのだ。友人や恋人も、彼をまったく覚えていない。“存在しない男”となったタヴァナーは、警察から追われながらも、悪夢の突破口を必死に探し求めるが…。現実の裏側に潜む不条理を描くディック最大の問題作。