吉野弘詩集 ＜ハルキ文庫＞

吉野弘 著、角川春樹事務所、252p、16cm

送料込、書込ナシ、線引ナシ、カバー

吉野弘の詩集は、日常の些細な出来事や自然の風景の中に、普遍的な人間の感情や深い洞察を織り込んだ作品が多いことで知られています。平易な言葉で語りかけるような文体でありながら、読者の心に静かに、しかし深く響く余韻を持っています。

代表作である「祝婚歌」をはじめ、「夕焼け」「I was born」「生命は」など、教科書にも掲載される作品が多く、世代を超えて読み継がれています。飾らない言葉で、生、老い、病、死といった人間の根源的なテーマや、他者への温かい眼差し、共感の心が描かれているのが特徴です。

詩集全体を通して、吉野弘の人柄が滲み出るような、優しく誠実な語り口が魅力です。人生の喜びや悲しみ、希望や葛藤に寄り添い、読む人の心をそっと包み込んでくれるような、かけがえのない言葉たちが詰まっています。どの詩から読み始めても、きっと心に何かが残るでしょう。