山田和 著、講談社、1999年12月、349p、15cm
初版 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方少ヤケ 線引き無し書き込み無し 保存状態良好です。
◆インドの大道商人たちに、かたっぱしからインタビューしていく内容だが、よくこんな商売が・・・と思うものから、実にインドらしい(?)深淵なセリフまで、実に面白い。そういった面白さだけではなく、インドに根強く残り、あのマハトマ・ガンジーすらどうにも出来なかったカーストについて、非常に考えさせられる本でもある。カーストによる世襲でそのような大道商人になる他は選択肢のない世界。インド人の多くが華僑のように、他国へ渡って行くのは、この閉塞した社会のせいなのかも知れない。インドの事は旅行者が語るより、インド人に語らせろって事ですね。見事な好著です。