大江健三郎/著 講談社 人間の歴史に於て<戦後>は常に<戦前>でしか有り得なかった。その過酷な事実を身をもって味い、終末観的ヴィジョン、黙示録的認識を存在の核とするにいたった戦後文学者たち。彼らの世界に著者独自の光をあてる事により、凶々しいものをはらんだ新たなる<戦前>の予兆を、我我の前に浮び上らせる意欲的長篇評論(カバー裏より) ●われわれの時代そのものが戦後文学者という言葉をつくった●野間宏・救済にいたる全体性●大岡昇平・死者の多面的な証言●埴谷雄高・夢と思索的想像力●武田泰淳・滅亡にはじまる●堀田善衛・Yes, I do.●木下順二・ドラマティックな人間●椎名麟三・懲役人の自由●長谷川四郎・モラリストの遍歴●島尾敏雄・「崩れ」について●森有正・根本的独立者の鏡●死者たち・最終のヴィジョンとわれら生き延びつづける者 解説:松原新一
、昭51
、1