資生堂企業文化部 企画・編集、資生堂企業文化部、1992、39p、30cm
ごあいさつ
1919(大正8)年、東京・銀座に開設いたしました資生堂ギャラリー
は、戦争などで途中幾度かの中断はありましたが、今日までの70数年
間に2700以上の展覧会を開催してまいりました。 この間、多くの作家
がここをデビューの場として活躍され、その後日本の近代美術を代表
する作家になられています。 資生堂ギャラリーでは、このような作家の
方々と共に歩んできた歴史を、かけがえのない文化的蓄積としてさらに
継続、発展させていきたいと考えております。
この度の企画展は、現代美術を対象に毎年1回、 海外で創作活動を
している新進の日本人作家を発掘、紹介していこうとするものです。 21
世紀を間近に控え、次代に引き継ぐ芸術文化の創造を支援していくこ
とが企業ギャラリーが担うべき大きな役割であると考え、当企画をスタ
ートさせました。 そして幸運にも、欧米における日本人作家に関する情報
収集と、日仏双方による作家選考を行うために、かねてより友好関係に
あったフランスのカルティエ現代美術財団のご協力をいただくことが
できました。1984年の設立以来、一貫して世界の現代美術作家を支
援しつづけている同財団のディレクター、マリー=クロード・ボー氏とキ
ュレーターのエルヴェ・シャンデス氏に、心よりお礼を申し上げたいと
思います。 また当企画を通して、カルティエ現代美術財団と資生堂の
友好関係がより一層強いものとなることを確信いたしております。
第1回展としてドイツ在住の作家、 久保知子氏をご紹介いたします。 こ
の展覧会が作家の今後の創作活動の広がりと深みを増すことの良い
契機となることを願ってやみません。
重ねて展覧会の実現に向けてご協力いただきましたみなさまにお礼を
申し上げます。
1992年 9月
資生堂 取締役社長
福原 義春
会期・会場: 1992年9月16日~10月3日 資生堂ギャラリー