府中市美術館、ライブアートブックス(大伸社グループ)、2024、208p、B5変形、ソフトカバー
大正から昭和にかけて、空から見下ろす鳥の視点ともいえる鳥瞰図のスタイルで
各地の名所案内を描いた吉田初三郎を紹介する「Beautiful Japan 吉田初三郎の世界」展の公式図録。
初三郎が描いたのは、現実の景観を重ね合わせた上で生み出される、現実には存在しない風景でした。それは見る側が見たいと望み、作る側が見せたいと願う、理想化された風景、Beautiful Japanの姿だったのです。本展では10点以上の 大型肉筆鳥瞰図をはじめ、ポスターや絵葉書、さらには絵画作品などを通じて吉田初三郎の世界の魅力に迫ります。(府中市美術館 展覧会サイトより転載)
目次
臥遊の鳥瞰図
大澤真理子[府中市美術館学芸員]
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1 章─初三郎の時代
鉄道旅行案内
コラム│ 1 │初三郎と弟子
国際観光の時代
初三郎の絵画
コラム│ 2 │初三郎と犬山
初三郎の絵葉書
コラム│ 3 │初三郎と種差
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2章─魅力に迫る
立ち上げられた遠景
まっすぐに連ねられた景色
コラム│ 4 │初三郎と富士
拡大された中心
歪められた周縁
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3章─制作に迫る
印刷技術の進展
取材から印刷物へ
作品の流通
コラム│ 5 │初三郎と観光社
資料
年譜
主要参考文献