東京市浅草公園江崎禮二製、大7頃か、台紙(35.5×43cm)貼付、印画紙(21.5×27cm)、1・・・
丸の内地区の払い下げを受けた三菱合資会社が明治28年に建設した「三菱第二号館」正面写真。設計はジョサイア・コンドルと曽禰達蔵。
セピア色のモノクロ印画紙による建物正面全景写真。
正面玄関と二階ベランダからは洋装・和装の紳士10数人がカメラを見つめており、玄関前車道には人力車数台と車夫達が佇む。玄関左右両脇に社名板が2枚掲示されており、向かって左側は「明治生命保険株式会社」と読める。
貼付された台紙には墨書にて「明治火災保険株式會社・明治生命保険株式會社」「東京市麹町區八重洲町」「東京市浅草公園江崎禮二製」と記されている。
三菱第二号館は大正4年に上記二社と東京海上火災保険会社に買収され、大正7年の東京海上退去により「明治生命館」となる。上述した2枚の社名板と併せて鑑みるに、明治の単独使用となった大正7年以降の光景と推測される。
写真は縁部2,3ヶ所に小さな欠け疵有り。何れも余白部で被写体に影響ございません。
台紙には経年ヤケ及び経年疵有り。また台紙には貼付写真の右縁に沿う形で折跡が付いている。こちらも写真には影響ございません。