岩橋邦枝、昭和44(1969)-平成9(1997)、4葉、郵便葉書、1部
岩橋邦枝(1934-2014)の肉筆。ペン書き。葉書4点。白川充(1935-2019 講談社で週刊誌、月刊誌、文芸書、文庫の編集に携わり、講談社文庫出版部長で退職)宛。
●昭和44年10月17日 白川充夫妻の結婚式後のもの
「あの夜のおみやげのウェディングケーキは、田中コミ氏と行ったオカダのママさんにプレゼントしました」等
●昭和45年9月22日 詩集と雑誌のお礼 詩人の知念栄喜のことなど
「...資料をとりにみえたかたがお使いさんと思いきや知念栄喜氏で、たまげるやら恐縮するやらでした。さっそく酒盛りで、知念さんは音痴のブルースを高唱し、ダンスでよろけて机にぶつかり、私家製おむすびと部屋へ迷いこんできたカマキリをおみやげに抱きしめて引揚げていかれました」
●平成元年 転居通知を受けての返信
「常盤新平さんは本が多くて転居先の近所にもう一室借りたそうですが、白川さんとこも同じ状況じゃないかしら...」
「初めて東北新幹線に乗り、みちのくの旅をしてきました。杉本苑子さん同行のおかげで歴史をシッカリ学びました」
●平成9年5月23日 転居通知を受けての返信
老父(92才)の住む福岡と半々に暮らしていること 老後は福岡に定住しようと考えているが、いつから〝老後〟なのか区切りが分からない、等
「先日、中山あい子さんの新著祝いを内輪でやった折、小田島さんとお噂しました。あい子さんは病身、私も体はぶじですが遅筆病。文庫に、一冊なりと入ってるとラクだろうな、と自分の無能をタナに上げてかこってます」
少し汚れ痛みあり。