営業報告書　第11,13,14,22期　

岐阜県海津郡・株主某氏宛、明40～44、1組

東京の路面電車3社(電鉄・街鉄・外濠線)が合併し誕生した東京鉄道株式会社(東鉄)の株主宛て案内書簡27通。
創業翌年の40年から東京市に買収される44年に至る計5年分。

何れも活版印刷の案内通知。
株主総会招集状・株金払込通知・配当金通知等に加えて、39年11月21日臨時総会議案(40年2月書簡)、新株競争募集落札調書(40年3月)、第一回株金払込通知(40年4月)、東京市との経営委譲仮契約書(40年12月)、東京市との事業譲渡契約申請却下の報告(41年7月)、解散及び東京市買収決議報告(44年7月)、解散及び登記完了決議報告(44年8月)、清算事務所移転通知(44年8月)等を含む。

河東鉄道株式会社／長野電気鉄道株式会社、長野・秀峯会社印行、大13頃、39.4×53.7cm色刷、1･･･

河東鉄道及び長野電気鉄道の色刷路線図。沿線名勝や施設名称入。余白部に「河東鉄道沿線名勝案内」併載。折畳保存。

『大正十三年八月一日改正・列車発着時間表(河東鉄道株式会社・屋代営業事務所)』1枚を附す。13.5×19.7cm両面。経年ヤケ及び折目有り。

以上2枚が『祝・全国酒造業者大会・河東鉄道株式会社』の特製封筒(疵有り)に収められている。

契約代理人・清水市太郎旧蔵品、大10～14頃、積み上げると厚さ10cm弱、1組

奥田営業所・奥田秀次の防錆塗料「千歳黒鉛ペイント」について、匿名組合契約を結んで製造・販売・塗工を引き受けた株式会社川崎造船所の営業関連資料群。
契約代理人を務めた清水市太郎(同法律特許事務所)旧蔵品と思われる。

以下、特記無きは肉筆・カーボンコピー・タイプ印刷。

●奥田秀次(奥田営業所)名義資料／奥田書簡を始め『千歳黒鉛ペイントブリリアントエナメル(活版パンフ)』『重要なる千歳黒鉛ペイントの使命・復興への第一歩・鉄材の保全(活版リーフ)』『最も徳用なる塗料(活版リーフ)』『千歳黒鉛ペイントの経歴書』『千歳黒鉛ペイントを推薦仕候』『千歳黒鉛ペイントに就き御願ひ申上候』『再び千歳黒鉛ペイントに就き御考慮を煩し度候』他。
●匿名組合契約及び出資者資料／関係者書簡を始め『委任状』『契約書(数種)』『匿名組合契約書』『匿名組合契約書草案』『拝啓川崎造船所に対し御交渉の要点左記の如く…』『千歳黒鉛ペイント件ニ付キ本日書類御送付…』他。
●川崎造船所黒鉛ペイント事業及び工場建設資料／永留小太郎取締役の書簡・関係者名刺・関連書類を始め『起業目論見書収支計算書』『予算(書)』『川崎造船所兵庫工場構内図・大正十三年九月調現在(青焼)』『川崎造船所兵庫工場構内「黒鉛ペイント」工場位置図(肉筆)』『黒鉛ペイント工場備品明細図(貯油用タンクから乾燥室まで肉筆11枚組)』『建設仕様・粉砕工場及煮油工場(仕様書＋肉筆平面図)』他。
●製品及び製品試験資料／『黒鉛塗料ニ就キ取調事項』『千歳黒鉛ペイント価額及塗粧費概算書』『鉄道省大臣官房研究所試験報告』『神戸川崎造船所ニ於ケル千歳黒鉛ペイント試験成績聴取書』『黒鉛ペイント試験成績概評に対する私見』『黒鉛ペイント試験報告書(東京工業試験所)』『黒鉛製粉目論見書(名古屋黒鉛商会)』
●官公庁営業関係資料／『千歳黒鉛ペイント採用願(海軍艦政本部長宛)』『黒鉛ペイント使用認可願(陸軍省宛・本願ハ見合セ)』『黒鉛ペイント使用認可願ノ件(鉄道省経理局長十河信二宛)』『同(鉄道省工作局長宛)』『グラファイト混合油ヲリューブリケーターニ使用実験成績(湊町機関庫)』『米国ニ於ケル黒鉛ぺいんと採用ノ実例』他。

大10頃、32.5×45cm折畳(8p)、1枚

東京工業試験所（豊多摩郡代々幡町大字幡ヶ谷）の業務概要リーフレット。第一～五部の業務概要と諸規程から成る。表紙には所在地図所載。

但し諸規程中「工業試験所手数料令」には赤鉛筆の斜線記入有り。全体に経年ヤケ・少ツカレ・少皺有り。

海軍省指定工場・東洋船底塗料製造株式会社、(横浜市本町)東洋船底塗料製造株式会社、戦前、7p、A5判･･･

表紙には「特約販売店・瓜生事務所」の住所印押捺、裏表紙にはその印跡有り。二つ折り保存及び経年少ヤケ有り。

昭22頃、3丁、B5横判　青焼本、1冊

昭和22年5月3日、新憲法施行当日に皇居外苑で開催された「日本国憲法施行記念式典」の会場設営工事仕様書と思われる。タイトル中の「憲法施工」は原文ママ。工事から撤去工事まで。／経年少ヤケ有り。

西川正治郎、(京都市)山田忠三　非売、大13、口絵＋504p＋年譜38p、A5判　函　出版挨拶1枚共･･･

琵琶湖疏水工事・北海道鉄道敷設・西伯利鉄道調査・京都市三大事業他。

本文には経年薄ヤケ、最終ページのみ少ヤケシミ有り。小口には経年ヤケ、表紙には僅疵有り。函には経年ヤケ及び少疵有り。

5枚・紙縒綴、各28×40cmの和紙　墨・彩色、1冊

家名・年代等の詳細は不明だが、皇族・華族の家職(使用人)官舎と関連施設の平面図と思われる。

以下の通り、紙縒りで綴じられた肉筆図面5枚。何れも烏口で墨入れ、彩色を施した諸施設の平面図で、一部には変更箇所の貼り増しや、坪数等の加筆記入有り。
全体に二つ折り保存。虫喰及び少ツカレ有り。

●『甲・家扶官舎平面圖・縮尺百分之壱・建坪五拾壱坪』『附属物置平面・但シ弐棟』
●『乙・家従官舎平面圖・縮尺百分之壱・建坪参拾九坪』『附属湯殿及物置平面・但シ弐ヶ棟』
●『丙・家丁及馭者官舎平面圖・縮尺百分之壱・建坪参拾壱坪』『附属湯殿及物置平面・但シ弐ヶ棟』
●『厩舎平面圖・縮尺百分之壱』『芥捨場』『馬糞捨場』『便所』
●『馬車舎平面圖・縮尺百分之壱』『通用門々番所平面圖・縮尺百分之壱』
●『供潘及馬繋平面圖・縮尺百分之壱』『附属便所』『馬見所平面圖・百分之壱』『表門及番所平面圖・縮尺百分之壱』