千葉県文化財センター 編、千葉県教育委員会、1980、650p 図版130p、30cm
序文
千葉県我孫子市は利根川と手賀沼にはさまれた台地にあり、恵まれた自然環境が多くの遺跡を
残しております。
ところで千葉県教育委員会では, 我孫子市が首都圏30kmという地理的条件に置かれており,近
年人口の増加激しく, そのため,同市日秀地区に昭和54年開校をめざす高校を設置されることに
なりました。 一方同県教育委員会は,文化財行政上建設にさきだって予定地の現地踏査を行われ
たところ, 遺跡の所在を確認したのであります。
そして,その遺跡の取扱いについて県教育委員会等の関係機関においては, 慎重に協議を重ね
られた結果, 原則として記録保存するとの判断がなされました。 記録保存の調査は当 (財)千葉県
文化財センターが指名されてこの調査事業を受託し, 緊急調査として実施しました。
なお,この調査事業は当センターに地元我孫子市当局が,専門職員の長期派遣という異例なご支
援をいただいた結果, はじめて契約どおりの工程で果すことができたのであります。 以上の経過
によりようやく今日の日秀西遺跡の調査報告書がここにまとめられたものであることは先ず記さ
なくてはなりません。 そして、この報告書が当地方における古代文化を解明する一助となること
はもとより, 広く学術文化の資料として寄与する意味のまことに大きいものがあると確信いたします。
なお,この発掘調査の報告書刊行に当たり,現地調査における寒風, 酷暑の中で調査に専念さ
れた多数の調査補助員の方々の御活躍に対して厚く御礼申し上げます。
又事業者の県教育委員会をはじめ我孫子市 我孫子市教育委員会, 文化庁記念物課等関係各機
関の御指導に対し感謝の意を表します。
昭和55年3月31日
(財) 千葉県文化財センター
理事長 今井 正
付 (図3枚) 少薄ヤケ