[編集] 南嶌宏, 本田代志子、熊本市現代美術館、2006、200p、縦26.0cm×横18.5cm
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新品未使用。展覧会図録。
生人形の時代、大衆の欲望とは何かを考察した一冊です。
松本喜三郎を中心に、生人形の歴史的な輪郭をその闇の中から浮かび上がらせることで、改めて「近代」の意味を問い直し、併せて、アメリカ、ドイツをはじめ、海外で発見した新資料の紹介をした展覧会図録。
目次
甦る相撲生人形
相撲のコスモロジー
江戸の内宇宙 浮世絵の曼荼羅世界
スティベルト博物館の武士像
ライデン国立民族学博物館の生人形
日田の山鉾と生人形
桐生祇園祭
喜三郎の木馬
藤浪小道具 現代歌舞伎と生人形
論考
南蔦宏「反近代の逆襲2 生人形と江戸の欲望」
本田代志子「欧米の生人形コレクション」
兵頭喜貴「模造人体という写真」
冨澤治子「生人形の構造」
生人形主要書籍リスト
出品作品リスト
反近代の逆襲II 生人形と江戸の欲望展
2006年6月24日(土)~2006年10月22日(日)
この展覧会について
平成16年に開催し、全国を驚かせた「生人形と松本喜三郎-反近代の逆襲」展に続く、生人形展の第2弾。
今回の目玉は喜三郎のライバルでもあった、もう一人の熊本生まれの天才生人形師、初代安本亀八の明治23年(1890)制作の相撲生人形「野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(たいまのけはや)」。この熊本市現代美術館がデトロイト美術研究所から購入した亀八最大級の優品をはじめ、今回、日本での初公開となるスティベルト博物館(フィレンツェ)の「武士像」、また、江戸の庶民の生活風俗を伝える小生人形の作品など、幕末の「ええじゃないか」運動以降、明治への大転換期にあって、見世物細工の華であった生人形芸術の質の高さを改めて世に問い、生人形や浮世絵といった民衆芸術に託した、 民衆の欲望とは何を意味するものであったかを検証する、「反近代の逆襲」シリーズの第2弾となるものです。