石井正敏 著/荒野泰典・須田牧子・米谷均 編、勉誠社、2018年8月、488p、A5判・上製
虚心に史料と対峙し、地域・時代を越えて数々の卓越した業績を残した碩学の軌跡
日本そして東アジアの対外関係史を精緻かつダイナミックに描きだした碩学、石井正敏。
その歴史を見通す視点、そして、それを支える史料との対話のあり方を伝える珠玉の論文を集成。
目次
序 言 荒野泰典・須田牧子・米谷均
Ⅰ 古代日本と東アジア
1 研究の歩み
2 東アジア世界の成立
3 律令国家と東アジア
4 通交・通商圏の拡大
Ⅱ 武家外交の成立
はじめに
1 幕府滅亡 強硬路線の果てに
2 握りつぶした協調の道
3 幕府が信じた外交ルート
4 源頼朝〝敗訴〟からのスタート
Ⅲ 虚心に史料を読む
1 崇親院に関する二・三の問題点―昌泰四年四月五日官符の検討―
2 陽明文庫本『中右記』管見
3 徳川光圀と『高麗史』
4 朝鮮通信使との交流と『東国通鑑』
5 以酊庵輪番僧虎林中虔
6 『善隣国宝記』諸本解説
7 『唐大和上東征伝』
8 『日本紀略』
9 『旧唐書』『新唐書』に描かれた「倭」「日本」
10 印象に残る印章の話―岩村藩版『慶安御触書』の印―
11 『肥後守祐昌様琉球御渡海日記』
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