ジャン・ナベール [著] ; 杉村靖彦 訳、法政大学出版局、vii, 267p、20cm
2014年初版1刷。カバー・帯付属。定価:3,200円+税。
良好な状態です。
●シリーズ名:叢書・ウニベルシタス, 1007
●別タイトル:Essai sur le mal
●内容説明
「フランス反省哲学」の思想潮流を継承し、リクールに多大な影響をもたらした20世紀の知られざる哲学者ナベール。その主著である本書(1955年刊行)は、きわめて晦渋で屈折した文体ゆえ読者を限定する一方で、思想の歴史のなかでも唯一無二の緊張と潜勢力をはらんだ独自の「悪」論をなしている。訳者による「ナベール入門」ともいうべき、充実の解説および注を付す。
●目次
第1章 正当化できないもの(正当化できないという感情;災悪—規範にもとづく判断とその限界 ほか)
第2章 不純な原因性(知的意識の自発性と意志作用の理性性;意志の原因性の根源的不純性 ほか)
第3章 罪(悪の問いへの思弁的解答の断念、悪の試練=経験へと立ち戻ること;罪の感情と自己への不相等の感情との関係 ほか)
第4章 意識間の分離(意識間の分離という視点への移行;意識間の相互性の関係と対自的な個別意識との同時生成 ほか)
第5章 正当化(義認)へのアプローチ(正当化(義認)の欲望の自覚。その端緒となるもの;カントの再生概念とその不十分性。正当化(義認)の問いの核心にあるもの ほか)
●著者:ジャン・ナベール (Jean Nabert、1881-1960)
フランスの哲学者、教育家。
リセの教師をしながら本を一冊出しましたがそのまま教育畑でのキャリアを重ね、その後も2冊の著作や論文を発表しましたが注目を集めることなく生涯を終えました。晩年まで書き続けていた大量の原稿がポール・リクールたちの努力によって刊行されて以後ようやくナベールの哲学は注目を浴びました。
●訳者:杉村 靖彦 (すぎむら やすひこ、1965年生まれ)
哲学者。
京都大学大学院文学研究科教授。専門はフランス哲学や京都学派を中心とする宗教哲学。
ポール・リクールの思想を研究し、本人とも交友を持っています。京都大学での指導教官は上田閑照、長谷正當。
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