鄭鴻生著 ; 天野健太郎訳、紀伊國屋書店、2016.9
もうひとつの“カーネーション”がここにあった!『主婦之友』『婦人倶楽部』…日本統治下の一九三〇年代の台湾で、日本の婦人雑誌に魅了された少女は、親の反対を押しきって、洋装店の見習いとなり、やがて台南に自ら洋裁学校を開校する。母が息子に語った“小さな近代史”
《目次》
序―六〇年の洋裁人生
目覚めのころ 1931-36
学びのころ 1936-44
戦中戦後の混乱を生きる 1944-53
独立のころ 1953
夢中で仕事をしていた 1953-60
路地裏で花開く洋裁学校の全盛期 1960-74
終わりの季節 1974-94
終わりに―最後の盛装