法隆寺の瓦　　

￥1,010

• 著者 法隆寺編
• 出版社 法隆寺
• 刊行年 1978
• ページ数 86p(おもに図)
• サイズ 26cm
• 解説 序
  法隆寺は聖徳太子の仏教理念に基づき創建された大伽藍であり、現存する堂
  塔の建築及び什宝類は飛鳥時代より近世にいたる各時代の文化の様相を伝える
  貴重なものであり、法隆寺を除いて日本文化を語ることは不可能といわねばな
  りません。
  さらに古瓦についても同じく飛鳥時代より近世に至るまで各時代を通じて数
  多くの古瓦を所蔵しております。近時各方面に於て埋蔵文化財に対する関心が
  高まりつつあり、多くの人々の注目を集めております。とりわけ法隆寺古瓦の
  考古学的価値は言うに及ばず、美術的な方面においても誠に貴重なものがあり
  ます。それは取りも直さず我国の古瓦の変遷史であり、その資料的価値は誠に
  高いものがあり、法隆寺以外では見ることの出来ないものと申せましょう。
  この度、かねてより奈良国立文化財研究所に依頼し、 調査研究をしていただ
  いておりましたこれらの古瓦の一部を、法隆寺秋季特別展に展観いたしますの
  を機会に、その成果を取り纏め出版させていただくこととなりました。
  未だかつて公開したことのないものも多数含まれており、この機会に法隆寺
  の古瓦の変遷を広く皆様に御認識いただきますと同時に我国古瓦研究の一助に
  なりますれば望外の喜びでございます。
  尚、 最後になりましたがこの出版に際して全面的にお世話になりました奈
  国立文化財研究所の皆様に厚く御礼申し上げます。
  昭和56年10
  強守管主
  
  斑鳩町(奈良県)
  奥付の書名: 法隆寺の古瓦
  状態：良好　購入日記載