木村蒹葭堂 著 ; 大阪歴史博物館 編、思文閣、2003.1、220p、30cm
初版。それは大坂が生んだ江戸時代後期の最大の文化人。木村蒹葭堂(元文元年(1736)~享和2年(1802))は、通称・坪井屋吉右衛門で、北堀江(大阪市西区)で酒造業を営むとともに、天下の稀籍珍什を多数収集した一大コレクター。また、実証的な本草学者であり、詩文や絵画を嗜む文人であり、出版にも携わるなど、興味の対象と活躍のジャンルは実に多様でした。彼は自らの書斎に『蒹葭堂』と名付けたため、今では一般に木村蒹葭堂の名で呼ばれている。その居宅はさながら博物館のようで、彼の交友録ともいうべき『蒹葭堂日記』からは、全国の知識人が次々に来訪し、文化サロンが形成されていたことが読みとれる。まさに、「なにわ 知の巨人」と呼ぶにふさわしい傑人。
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