松岡正剛 ほか著、ダイヤモンド社、1995年、254p、22cm、1
松岡正剛・金子郁容・吉村伸の三氏による鼎談集。1995年(平成7年)11月、ダイヤモンド社刊行の初版。インターネットがようやく日本社会に姿を現しはじめた黎明期に、編集工学の松岡正剛、ネットワーク組織論の金子郁容、IIJ創業期の技術者・吉村伸という異色の三者が、来るべき「遊牧的経済圏」のかたちを縦横に語り合った先駆的な一冊です。NTTが主催した情報文化研究フォーラムでの議論を発端としており、インターネット・ボランティア・編集的世界観・WWW型応用技術の次に来るもの・「市場経済」から「関係の経済」へ、といった主題が、後年のシェアリングエコノミーやオープンソース文化を予見するかたちで展開されています。1995年という日本のインターネット普及開始期に書かれたことを思えば、その射程の遠さに改めて驚かされる文献的価値の高い書物です。2024年に逝去した松岡正剛の思想史をたどるうえでも貴重な一冊。カバーあり、帯なし、天地小口に薄いしみあり、線引き・書き込みなし、本体良好。
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