荷風のいた街　　＜ウェッジ文庫＞ ＜ウェッジ文庫 は017-1＞ 増補.

￥600

• 著者 橋本敏男 著
• 出版社 ウェッジ
• 刊行年 ２００９年４月
• ページ数 278p
• サイズ 16cm
• ISBN 978-4-86310-045-9
• 状態 中古品（美）
• 解説 ＜増補＞　１刷　 カバー　 帯付　 カバーヤケ無し　帯ヤケ無し　本体三方ヤケ無し　線引き無し　書き込み無し　保存状態良好です。
  
  永井荷風の晩年と同時期に、市川市八幡町で少年時代を送った著者のよもやま話。
  まだ田舎町だった昭和20年代の本八幡の暮らし・祭り・遊びがあれこれ描かれている。
  屋敷と農家の町だった戦前はほとんどなかった銭湯が、戦後人口の急増と共に増えて、本八幡駅周辺にはいくつもあったようだ。荷風も著者もあちこちの銭湯に行っている。著者はある時隣り合わせて、裸の荷風の体格のよさに驚く。そして刺青を目撃する。
  混雑を嫌って営業時間外に特別料金で入る”闇湯”というのがあったというのも初めて知った。
  今や、藪知らず裏の「藪の湯」も、総武線踏切り脇（現在の都営新宿線本八幡駅付近）の「昭和湯」も廃業し、まだ営業しているのは「菅の湯」だけとは寂しいものだ。
  市川市在住者、特に本八幡利用者にはとても興味深い本である。

マスターID：4083041
初版刊行年：2009.4
ISBN：978-4-86310-045-9