クラウゼヴィッツ 著 ; 清水多吉 訳、中央公論新社、2001年11月、607p、16cm
(全2巻) 初版 カバー付 カバーヤケ無し 本体のp上巻小口に少シミ 下巻の本体天氏少シミあり 本体三方極少ヤケ 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の並本です。
2023年現在では、文庫では岩波版、本レビューの中公版が安価で買い求めやすいこともあり、何かと比較されがちである。
私は、以下の点で中公版をおすすめする。
・訳文もレイアウトも現代風であり、圧倒的に読みやすい
・訳者の素養に裏打ちされた素敵な表現が随所に散りばめられており、そうした表現を探すだけでも無限に楽しめる
・岩波は3分冊だが中公は2分冊なので、あちこちを参照しながら読む読者にとっては都合がよい
私は、本書からあまりに多くのことを学ばせていただいた。本書を通じ、クラウゼィッツの考えが一人でも多くの日本人に読み継がれていくことを心の底から期待している。
改めて、本書の出版に貢献された全ての方々に御礼申し上げたい。