「悪魔のいる文学史 : 神秘家と狂詩人 <中公文庫>」の検索結果

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渋沢龍彦 著、中央公論社、1982.3（再版）、308p、16cm

渋沢龍彦 著、中央公論社、308p、16cm、2

初版１刷、送料込、書込ナシ、線引ナシ、カバー

「悪魔のいる文学史 : 神秘家と狂詩人」は、澁澤龍彦がヨーロッパ精神史の傍流に現れた異端の文学者たちに光を当てた評論集です。正統な文学史では語られないような、狂気や異端性を持つ13人の人物―神秘主義者、詩人、発明家、貴族など―を、澁澤ならではの鋭い視点と豊富な知識で描き出します。

収録されているのは、エリファス・レヴィ、ラスネール、エルヴェ・ド・サン＝ドニ伯爵、シャルル・クロス、ジョゼファン・ベラダンとスタニスラス・ド・ガイタ侯爵、モンフォコン・ド・ヴィラール、シニストラリ・ダメノ、サド侯爵、ザッヘル＝マゾッホなど、個性豊かな面々です。

彼らの伝記や作品、思想を通して、理性や常識からはみ出した人間の精神の深淵を探り、既存の「文化」や「文学」の概念を揺さぶります。単なる人物紹介に留まらず、澁澤自身の美学や世界観が色濃く反映された、刺激的で魅惑的な一冊と言えるでしょう。