「目まいのする散歩 <中公文庫>」の検索結果

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1994.3

3版 カバー（三方少ヤケ）

武田泰淳 著、中央公論社、1978、209p、15cm

初版 カバー　本文本文三方より経年少ヤケ

武田泰淳 著、中央公論社、209p、15cm

送料込、書込ナシ、線引ナシ、カバー

『目まいのする散歩』は、武田泰淳が晩年に発表したエッセイ集です。病による目まいに苦しみながらも、日常の散歩や旅先での出来事、過去の記憶などを綴っています。

この作品の特徴は、体調の悪さからくる不安定な感覚と、それによって研ぎ澄まされた観察眼が織りなす独特の文体です。現実と幻想が曖昧になり、思考が奔放に展開される様子は、読者をも目眩のような感覚へと誘います。

単なる散歩の記録にとどまらず、老いや死、生の意味といった普遍的なテーマが、ユーモアを交えながら深く掘り下げられています。妻である武田百合子の口述筆記による、飾らない率直な語り口も魅力の一つです。

晩年の武田泰淳が、病と向き合いながら生を見つめた、味わい深い作品と言えるでしょう。

武田泰淳、中央公論新社、文庫判、7

7冊セット
「ニセ札つかいの手記 武田泰淳異色短篇集」2020年再版、カバー帯
「淫女と豪傑 武田泰淳中国小説集」2021年再版、カバー
「富士」2018年改版、カバー
「目まいのする散歩」2018年改版、カバー帯
「新・東海道五十三次」2018年改版、カバー
「司馬遷」2022年初版、カバー帯
「貴族の階段」2022年初版、カバー帯
保存状態：美（些細なスレなどがあるもののとても良い）