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「表紙・目次 谷俊彦 私の戦争児童文学 『ふたりのイーダ』が生まれるまで(松谷みよ子)」の検索結果
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児童文芸 ’81夏季臨時増刊 第27巻第7号 特集・戦争児童文学を考える

古本 海ねこ
 東京都三鷹市大沢
2,000
表紙・目次 谷俊彦 私の戦争児童文学 『ふたりのイーダ』が生まれるまで(松谷みよ子)、1冊
A5 「その年私は小学館の「幼児と保育」という雑誌の七月号に、この椅子の話を「もうひとつのおうち」八月号に「にげだしたオバケ」というかたちで書いてみた。当時近所に住んでいた童心社の稲庭編集長が、「面白いじゃない、これ頂戴よ」といってくださった。「そうねえ」と私はためらった。作品に書くということは、椅子の心に問いかけることだった。椅子は答えた。自分が二歳半くらいの女の子を探しているのだと。自分は廃屋にすんでいるのだと。「椅子がいっているわけではないのだけれど、この話、原爆に関係があるらしいの。だから小さい子の話にまとめたくなくて」稲庭さんは目をまるくし、それでこの話は終った。」「一九六八年、六月末日。鳥越(信)さん下駄履きで自転車に乗って来訪。(中略)その夏、信州の山の村にこもって書いたのが「コッペパンはきつねいろ」だった。(中略)現代っ子にとってさして関心のない「原爆」へ踏み入っていく道筋として謎解きというか推理小説ふうにしたいということは視点を定めたときからあった。推理小説はほとんど読んでいなかった私だったが、昭和四十一年頃から突然読みだした。クリスティが高齢にかかわらず執筆しているという記事に興味を持ったことがきっかけだった。もう一つこの当時の暗所恐怖症と不安感から夜が恐しく、子供のそばで懐中電灯を傍に置かなくては眠れない状況のなかで怖さを忘れるために推理小説を寝る前読むようになったのである。「ふたりのイーダ」を推理ふうに書こうとしたのにはこの影響があった。何よりもひきこまれるように読んでほしいと思ったし、書いている私自身、直樹と一緒になって「イーダちゃんは誰なんだ?」という謎を解いていた。」(松谷みよ子『ふたりのイーダ』が生まれるまで より)背に丸シール貼り込み 「ふたりのイーダ」が生まれるまで書き込み貼り込み
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児童文芸 ’81夏季臨時増刊 第27巻第7号 特集・戦争児童文学を考える

2,000
表紙・目次 谷俊彦 私の戦争児童文学 『ふたりのイーダ』が生まれるまで(松谷みよ子) 、1冊
A5 「その年私は小学館の「幼児と保育」という雑誌の七月号に、この椅子の話を「もうひとつのおうち」八月号に「にげだしたオバケ」というかたちで書いてみた。当時近所に住んでいた童心社の稲庭編集長が、「面白いじゃない、これ頂戴よ」といってくださった。「そうねえ」と私はためらった。作品に書くということは、椅子の心に問いかけることだった。椅子は答えた。自分が二歳半くらいの女の子を探しているのだと。自分は廃屋にすんでいるのだと。「椅子がいっているわけではないのだけれど、この話、原爆に関係があるらしいの。だから小さい子の話にまとめたくなくて」稲庭さんは目をまるくし、それでこの話は終った。」「一九六八年、六月末日。鳥越(信)さん下駄履きで自転車に乗って来訪。(中略)その夏、信州の山の村にこもって書いたのが「コッペパンはきつねいろ」だった。(中略)現代っ子にとってさして関心のない「原爆」へ踏み入っていく道筋として謎解きというか推理小説ふうにしたいということは視点を定めたときからあった。推理小説はほとんど読んでいなかった私だったが、昭和四十一年頃から突然読みだした。クリスティが高齢にかかわらず執筆しているという記事に興味を持ったことがきっかけだった。もう一つこの当時の暗所恐怖症と不安感から夜が恐しく、子供のそばで懐中電灯を傍に置かなくては眠れない状況のなかで怖さを忘れるために推理小説を寝る前読むようになったのである。「ふたりのイーダ」を推理ふうに書こうとしたのにはこの影響があった。何よりもひきこまれるように読んでほしいと思ったし、書いている私自身、直樹と一緒になって「イーダちゃんは誰なんだ?」という謎を解いていた。」(松谷みよ子『ふたりのイーダ』が生まれるまで より)背に丸シール貼り込み 「ふたりのイーダ」が生まれるまで書き込み貼り込み

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