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ドイツ語。見返しに書店のラベルあり。記名あり。書き込みなし。『七つのゲットーからの物語』は、ユダヤ人コミュニティ（ゲットー）に関する短編・ルポタージュ風の物語を収めた作品集です。キッシュは「rasender Reporter（突撃記者）」と呼ばれるように、現場主義を徹底した報道作家であり、東欧、ロシア、ドイツを中心とするユダヤ人の社会や暮らし、迫害、文化について鋭い観察をもとに描いています。

ゲットーとは、本来は都市内にユダヤ人が強制的に住まわされた区域を指しますが、この書物では歴史的な意味と文化的意味が重層的に用いられていると考えられます。「燃やされた書物の図書館」シリーズについて
• Bibliothek der verbrannten Bücher（燃やされた書物の図書館）は、ナチス・ドイツによって**焚書（Bücherverbrennung）**された作家たちの作品を復刻するプロジェクト・シリーズです。
• エゴン・キッシュは共産主義者・反ファシストとしてナチスから忌避され、その著作も焚書対象とされました。
• このシリーズでは、キッシュのような亡命・迫害された作家たちの忘れられた著作を再評価・復刻しています。著者紹介：エゴン・エルヴィン・キッシュ（1885–1948）
• 出身：プラハ（当時オーストリア＝ハンガリー帝国）
• 職業：ジャーナリスト、作家、政治活動家
• 特徴：
• 1920年代～30年代に「突撃記者（rasender Reporter）」として有名に。
• 共産主義者としてナチスに敵視され、多くの国で入国拒否・強制送還を経験。
• スペイン内戦などにも関与。
• 作風はルポルタージュと文学の融合で、庶民的で生き生きとした筆致が特徴。