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「柴田勝二」の検索結果
66件

太宰 治 - 文化・国家・個人 そしてメディア

古書 彦書房
 大阪府箕面市箕面
1,420
安藤 宏 坪井秀人 紅野謙介 柴田勝二 中村三春 鈴木直子 藤井省三、學燈社、2002/12/10 ・・・
月刊◇雑誌 國文学 解釈と教材の研究 第47巻第14号 A5 表紙絵→横田 海 188頁 程度良
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1,420
安藤 宏 坪井秀人 紅野謙介 柴田勝二 中村三春 鈴木直子 藤井省三  、學燈社 、2002/12/10 (H14) 、1
月刊◇雑誌 國文学 解釈と教材の研究 第47巻第14号 A5 表紙絵→横田 海 188頁 程度良

〈作者〉をめぐる冒険 : テクスト論を超えて

西秋書店
 東京都千代田区西神田
1,650
柴田勝二 著、新曜社、2004年、342p、20cm、1冊
カバー B6 342P 経年
目次
序 語り直す機構―「機能としての作者」と『舞姫』
1 視角としての「現在」―谷崎潤一郎(遡行する身体―『痴人の愛』の文化批判;「物語り」えない語り手―『卍』と大阪言葉;表象としての「現在」―『細雪』の寓意)
2 「現在」への希求―大江健三郎(「戦い」の在り処―『芽むしり仔撃ち』の「戦争」;「鏡」のなかの世界―『個人的な体験』のイメージ構築;希求される秩序―『万延元年のフットボール』の想像界と象徴界)
3 重層する時空(生きつづける「過去」―『夢十夜』の表象と時間;審美的な兵士―『野火』の倫理と狂気;生き直される時間―『ノルウェイの森』の「転生」
◆返信・在庫確認・発送に時間がかかる場合がございますので、お急ぎの方はご遠慮ください。 ◆店頭に無い場合がございますで、来店購入をご希望の場合は必ず事前にメールにてお問い合わせください。 ◆店舗販売もしておりますので品切の場合もございます。 ◆梱包時3㎝以下:レターパックライト(日本郵便/原則ポスト投函)430円 /梱包時3㎝以上:レターパックプラス(日本郵便/配達手渡し)600円 /他 ゆうパック利用
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〈作者〉をめぐる冒険 : テクスト論を超えて

1,650
柴田勝二 著 、新曜社 、2004年 、342p 、20cm 、1冊
カバー B6 342P 経年 目次 序 語り直す機構―「機能としての作者」と『舞姫』 1 視角としての「現在」―谷崎潤一郎(遡行する身体―『痴人の愛』の文化批判;「物語り」えない語り手―『卍』と大阪言葉;表象としての「現在」―『細雪』の寓意) 2 「現在」への希求―大江健三郎(「戦い」の在り処―『芽むしり仔撃ち』の「戦争」;「鏡」のなかの世界―『個人的な体験』のイメージ構築;希求される秩序―『万延元年のフットボール』の想像界と象徴界) 3 重層する時空(生きつづける「過去」―『夢十夜』の表象と時間;審美的な兵士―『野火』の倫理と狂気;生き直される時間―『ノルウェイの森』の「転生」

敍説5号 島尾の方法/廣瀬晋也 大江における女性/柴田勝二 中上三部作の世界/長野秀樹 <梅崎春生「桜島」論/古閑章>

けやき書店
 東京都千代田区神田神保町
1,650
敍説舎、平4・1、1冊
梅崎春生「桜島」論/古閑章【状態に関する注意】けやき書店の掲載品は全て、状態に関わらず「中古品(並)」と表示されています。「日本の古本屋」は6段階の「状態」表記が必須となりましたが、当店の扱う商品の特質上、状態の簡易な区分けは適切ではない(不可能な)為、状態欄の「中古品(並)」という表現は考慮にいれないで下さい。痛みなどの瑕疵につきましては、解説欄等をご参考にして下さい。状態表記の無いものは特に問題なく良好とお考え下さい。:
○改訂により、送料の事前表示が義務化されました。 弊店の掲載商品は全て『日本の古本屋』の設定した初期値の600円と表示されていますが、実費をご負担いただきます。(弊店の在庫数万点を個別に算出して掲載しなおすのは事実上不可能です。) ○ご注文を入れていただいた後に実費を算出し提示いたします。(実費を提示する前にご注文が確定することはありません。) ○一点ごとの送料が表示されていますが、複数点のご注文の場合は同梱を前提に算出します。 ○海外への発送や、国内の離島の場合は600円を超える場合があります。
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敍説5号 島尾の方法/廣瀬晋也 大江における女性/柴田勝二 中上三部作の世界/長野秀樹 <梅崎春生「桜島」論/古閑章>

1,650
、敍説舎 、平4・1 、1冊
梅崎春生「桜島」論/古閑章【状態に関する注意】けやき書店の掲載品は全て、状態に関わらず「中古品(並)」と表示されています。「日本の古本屋」は6段階の「状態」表記が必須となりましたが、当店の扱う商品の特質上、状態の簡易な区分けは適切ではない(不可能な)為、状態欄の「中古品(並)」という表現は考慮にいれないで下さい。痛みなどの瑕疵につきましては、解説欄等をご参考にして下さい。状態表記の無いものは特に問題なく良好とお考え下さい。:

敍説 : 文学批評Ⅴ 特集:文学の現在 父親という風景

徘徊堂
 福岡県福岡市城南区別府
900
敍説舎 [編集]、花書院、1992、冊、26cm
父親という風景…<不在>の変容 山本哲也
日野啓三論、父の風景 石田忠彦
島尾敏雄の方法 廣瀬晋也
現代文学のディスクール…ミスリーディングとしての対話 山崎正純
地上への回帰…大江健三郎における女性 柴田勝二
宮内勝典論…<トータリティ>を求めて 下野孝文
<反復>と<噂>…中上健次三部作の世界 長野秀樹
口語・定型・フェティシズム…吉本ばななの小さな蘇生の物語 花田俊典 ほか

経年並のヤケ・薄ヨゴレ
本文概ね良好
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敍説 : 文学批評Ⅴ 特集:文学の現在 父親という風景

900
敍説舎 [編集] 、花書院 、1992 、冊 、26cm
父親という風景…<不在>の変容 山本哲也 日野啓三論、父の風景 石田忠彦 島尾敏雄の方法 廣瀬晋也 現代文学のディスクール…ミスリーディングとしての対話 山崎正純 地上への回帰…大江健三郎における女性 柴田勝二 宮内勝典論…<トータリティ>を求めて 下野孝文 <反復>と<噂>…中上健次三部作の世界 長野秀樹 口語・定型・フェティシズム…吉本ばななの小さな蘇生の物語 花田俊典 ほか 経年並のヤケ・薄ヨゴレ 本文概ね良好

文学批評 敍説 6

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平4、158p、26cm
◆特集 百科全書 芥川龍之介
目次:サブ画像参照
単品スピード注文
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1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平4 、158p 、26cm
◆特集 百科全書 芥川龍之介 目次:サブ画像参照
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文学批評 敍説 12

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平7、120p、26cm
◆特集 〈太宰治〉の系譜
目次:サブ画像参照
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1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平7 、120p 、26cm
◆特集 〈太宰治〉の系譜 目次:サブ画像参照
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文学批評 敍説Ⅲ 06 朝鮮/韓半島と日本近現代文学

ビーバーズブックス
 北海道札幌市白石区本郷通7丁目北
1,100 (送料:¥300~)
敍説舎、花書院、2011、148pages、26*17cm
B++ 目立つイタミなし・並本


特集 朝鮮/韓半島と日本近現代文学

柴田勝二/抵抗する 「K」 -漱石の朝鮮表象と個人主義
中美仙/家庭小説から風俗改良小説へ 「己が罪」と「双玉涙」の比較考察
嚴基檬/「京城日報」における日本語文学関連目録 一小説と講談を中心に
波潟剛・中美仙/[翻訳紹介]安懷南「日本文壇 新興芸術派論考―プロ派、既成派 との対立―」(「新東亜」一九三二年一二月) 安懷南「日本文芸 新興芸術派の代表的理論」(「新東亞」一九三三年一月)
張允膠/張赫宙文学における失郷民「開」と「第二の鍬」を通して
松原新一/「国家百年の暗がり」の前で
徐忍宇/二○一○年、光化門広場の風景-日本文学の解禁からの五○年を振り返る
林相珉/韓国における「在日文学」研究文献目録

●シネマエッセイ
栗原好郎/「映画の観客論」(13)

批評
江藤正顕/「走れメロス」の伴走者一走る太宰、走る三島
坂本正博/金子光晴の詩 「寂しさの歌」が問いかけるもの
中村良之/第5回文学館だより 野田宇太郎文学資料館
・単品スピード注文いただければ早期発送可能です。 ・複数購入は送料お見積り→決済→出荷となります。代金は基本的に「先払い」となります(公費購入は別途対応有)。 ・クレジット決済または振込頂いてから2営業日以内に出荷いたします。代引きは取扱しておりません。 トラブルのないお取引を目指しております。よろしくお願いします。
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クレジットカード使用可 銀行振込可 代引き不可 公費可 海外発送可
1,100 (送料:¥300~)
敍説舎 、花書院 、2011 、148pages 、26*17cm
B++ 目立つイタミなし・並本 特集 朝鮮/韓半島と日本近現代文学 柴田勝二/抵抗する 「K」 -漱石の朝鮮表象と個人主義 中美仙/家庭小説から風俗改良小説へ 「己が罪」と「双玉涙」の比較考察 嚴基檬/「京城日報」における日本語文学関連目録 一小説と講談を中心に 波潟剛・中美仙/[翻訳紹介]安懷南「日本文壇 新興芸術派論考―プロ派、既成派 との対立―」(「新東亜」一九三二年一二月) 安懷南「日本文芸 新興芸術派の代表的理論」(「新東亞」一九三三年一月) 張允膠/張赫宙文学における失郷民「開」と「第二の鍬」を通して 松原新一/「国家百年の暗がり」の前で 徐忍宇/二○一○年、光化門広場の風景-日本文学の解禁からの五○年を振り返る 林相珉/韓国における「在日文学」研究文献目録 ●シネマエッセイ 栗原好郎/「映画の観客論」(13) 批評 江藤正顕/「走れメロス」の伴走者一走る太宰、走る三島 坂本正博/金子光晴の詩 「寂しさの歌」が問いかけるもの 中村良之/第5回文学館だより 野田宇太郎文学資料館
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敍説 : 文学批評Ⅻ 特集:<太宰治>の系譜学 (12)

徘徊堂
 福岡県福岡市城南区別府
1,500
敍説舎 [編集]、花書院、1995、冊、26cm
長野秀樹 花田俊典 ほか

経年並のヤケ・ヨゴレ
本文概ね良好
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敍説 : 文学批評Ⅻ 特集:<太宰治>の系譜学 (12)

1,500
敍説舎 [編集] 、花書院 、1995 、冊 、26cm
長野秀樹 花田俊典 ほか 経年並のヤケ・ヨゴレ 本文概ね良好

敍説 : 文学批評Ⅵ 特集:百科全書 芥川龍之介

徘徊堂
 福岡県福岡市城南区別府
900
敍説舎 [編集]、花書院、1992、冊、26cm
芥川龍之介モノ–コト便覧 海老井英次/松本常彦編

経年並のヤケ・薄ヨゴレ
本文概ね良好
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敍説 : 文学批評Ⅵ 特集:百科全書 芥川龍之介

900
敍説舎 [編集] 、花書院 、1992 、冊 、26cm
芥川龍之介モノ–コト便覧 海老井英次/松本常彦編 経年並のヤケ・薄ヨゴレ 本文概ね良好

文学批評 敍説 18

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平11、167p、26cm
◆特集 海辺の光景 状態良好
目次:サブ画像参照
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1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平11 、167p 、26cm
◆特集 海辺の光景 状態良好 目次:サブ画像参照
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文学批評 敍説 10

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平6、142p、26cm
◆特集 近代日本の偶像(アイドル)
目次:サブ画像参照
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1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平6 、142p 、26cm
◆特集 近代日本の偶像(アイドル) 目次:サブ画像参照
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文学批評 敍説 4

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平3、162p、26cm
◆特集 文明開化=原景としての近代
目次:サブ画像参照
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クレジットカード使用可 銀行振込可 代引き不可 公費可 海外発送不可 適格請求
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平3 、162p 、26cm
◆特集 文明開化=原景としての近代 目次:サブ画像参照
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敍説 : 文学批評Ⅳ 特集:文明開化 原景としての近代

徘徊堂
 福岡県福岡市城南区別府
700
敍説舎 [編集]、花書院、1991、冊、26cm
槇林滉二 石田忠彦 清水孝純 松本常彦 石井和夫 松下博文 海老井英次 服部康喜

経年並のヤケ・薄ヨゴレ
本文概ね良好
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敍説 : 文学批評Ⅳ 特集:文明開化 原景としての近代

700
敍説舎 [編集] 、花書院 、1991 、冊 、26cm
槇林滉二 石田忠彦 清水孝純 松本常彦 石井和夫 松下博文 海老井英次 服部康喜 経年並のヤケ・薄ヨゴレ 本文概ね良好

文学批評 敍説 3

古書からすうり
 三重県名張市中町363
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集]、花書院、平3、150p、26cm
◆特集 島尾敏雄=その受苦と祝祭と
目次:サブ画像参照
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クレジットカード使用可 銀行振込可 代引き不可 公費可 海外発送不可 適格請求
1,100 (送料:¥185~)
敍説舎 [編集] 、花書院 、平3 、150p 、26cm
◆特集 島尾敏雄=その受苦と祝祭と 目次:サブ画像参照
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敍説 : 文学批評Ⅲ 特集:島尾敏雄 その受容と祝祭と

徘徊堂
 福岡県福岡市城南区別府
800
敍説舎 [編集]、花書院、1991、冊、26cm
重松泰雄 石田忠彦 花田俊典 中村健次 星加輝光 千々石久彌 山本巌 清水孝純 海老井英次 坂口博 ほか

経年並のヤケ・薄ヨゴレ
本文概ね良好
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敍説 : 文学批評Ⅲ 特集:島尾敏雄 その受容と祝祭と

800
敍説舎 [編集] 、花書院 、1991 、冊 、26cm
重松泰雄 石田忠彦 花田俊典 中村健次 星加輝光 千々石久彌 山本巌 清水孝純 海老井英次 坂口博 ほか 経年並のヤケ・薄ヨゴレ 本文概ね良好

劇作家 三島由紀夫 「お芝居」のなかの告白

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
2,640
柴田勝二、花書院、2024
小説の面白さと戯曲の面白さの違いは何だろうか。かつて芥川龍之介と谷崎潤一郎が小説の筋をめぐる論争をおこなった際、谷崎が小説の条件として「構造的美観」を重視した(『饒舌録』)のに対して、芥川が志賀直哉の『焚火』などを念頭に置いて、「「話」らしい話のない小説」を「詩に近い小説」として称揚し、「構造的美観」をもちうるのは小説よりもむしろ戯曲であると主張した(『文芸的な、あまりに文芸的な』)ことはよく知られる。
この論争がおこなわれる少し前に誕生した三島由紀夫は、谷崎の称揚する「構造的美観」を備えた小説を容易に書きうる技量を持った作家であり、それゆえ優れた戯曲の書き手でもあったというのは分かりやすい議論である。序論の冒頭に述べたように、三島文学については小説よりも戯曲の方に軍配を上げる見方が古くからあり、私自身もその小説作品を愛好する一方で、三島戯曲こそが戦後演劇の最高の達成であるという思いを持っていた。そして三島が優れた劇作家であるのは、台詞の華麗さに加えて「構造的美観」をもたらす条件であるプロット構築の巧緻さが際立っているからであり、反面その巧緻さが、小説ではしばしば作り物的な印象を醸す要因にもなっていると考えていた。
もちろんこれは奥野健男など諸家の語る、三島文学についての常識的な評価にすぎない。三島文学に対する膨大な言説が積み上げられているにもかかわらず、その戯曲世界への探求がまだ十分におこなわれていないという不満を覚えていたこともあって、この常識を辿り直すに終わるかもしれないと思いつつ、三島の代表的な戯曲作品をあらためて読み直し、論じることを始めてみた。すると見えてきたのは、三島戯曲の魅力は芥川が戯曲の美点として評価した「構造的美観」もさることながら、登場者たちがその場のいることの必然性に促されておこなう発話のやり取りのなかに、それぞれの人物が抱えた内面がしばしば思いがけない形で浮上する展開に、より大きな面白さがあるということが見えてきた。その内面は発話の主体自身も意識していないものであ
ることがあり、それが主体に新しい自己認識をもたらすと同時に、それを崩壊に導くこともあるのだった。
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2,640
柴田勝二 、花書院 、2024
小説の面白さと戯曲の面白さの違いは何だろうか。かつて芥川龍之介と谷崎潤一郎が小説の筋をめぐる論争をおこなった際、谷崎が小説の条件として「構造的美観」を重視した(『饒舌録』)のに対して、芥川が志賀直哉の『焚火』などを念頭に置いて、「「話」らしい話のない小説」を「詩に近い小説」として称揚し、「構造的美観」をもちうるのは小説よりもむしろ戯曲であると主張した(『文芸的な、あまりに文芸的な』)ことはよく知られる。 この論争がおこなわれる少し前に誕生した三島由紀夫は、谷崎の称揚する「構造的美観」を備えた小説を容易に書きうる技量を持った作家であり、それゆえ優れた戯曲の書き手でもあったというのは分かりやすい議論である。序論の冒頭に述べたように、三島文学については小説よりも戯曲の方に軍配を上げる見方が古くからあり、私自身もその小説作品を愛好する一方で、三島戯曲こそが戦後演劇の最高の達成であるという思いを持っていた。そして三島が優れた劇作家であるのは、台詞の華麗さに加えて「構造的美観」をもたらす条件であるプロット構築の巧緻さが際立っているからであり、反面その巧緻さが、小説ではしばしば作り物的な印象を醸す要因にもなっていると考えていた。 もちろんこれは奥野健男など諸家の語る、三島文学についての常識的な評価にすぎない。三島文学に対する膨大な言説が積み上げられているにもかかわらず、その戯曲世界への探求がまだ十分におこなわれていないという不満を覚えていたこともあって、この常識を辿り直すに終わるかもしれないと思いつつ、三島の代表的な戯曲作品をあらためて読み直し、論じることを始めてみた。すると見えてきたのは、三島戯曲の魅力は芥川が戯曲の美点として評価した「構造的美観」もさることながら、登場者たちがその場のいることの必然性に促されておこなう発話のやり取りのなかに、それぞれの人物が抱えた内面がしばしば思いがけない形で浮上する展開に、より大きな面白さがあるということが見えてきた。その内面は発話の主体自身も意識していないものであ ることがあり、それが主体に新しい自己認識をもたらすと同時に、それを崩壊に導くこともあるのだった。

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