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ブレグジット延期 - ヨーロッパの経済と社会
特集202 ブレグジット延期 - ヨーロッパの経済と社会(2019年3月25日〜2019年4月9日 ホーム掲載)
2019年3月29日、英国EU離脱延期。EUの生い立ちは割と新しく、第二次大戦後のようです。1950年にロベール・シューマンが宣言を発したことで、欧州石炭鉄鋼共同体設立条約が策定、1952年に欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立されました。1958年には欧州経済共同体(EEC)と欧州原子力共同体(Euratom)が発足。当初3共同体は個別に活動していたようですが、1つの機関のもとで統合を進めるべく、1965年にブリュッセル条約が調印、1967年にヨーロッパ諸共同体(EC)という枠組みの中に3つの共同体が置かれました。1986年にはドロール委員会のもとで単一欧州議定書が調印、経済分野に関する政策を欧州経済共同体が原則的に統括することで共同市場設立が掲げられ、1985年にシェンゲン協定が調印、加盟国間の国境除去が盛り込まれました。1989年にベルリンの壁が崩壊、翌年ドイツが再統一。東欧の共産主義体制は崩壊し、東側諸国は自由主義陣営につくことが想定され、さまざまな協力関係を強化する意味でも、1992年に欧州連合条約が調印、年欧州連合(EU)が発足したとのことです。通貨であるユーロは1999年に決済用仮想通貨として導入、3年後の2002年に現金通貨となりました。
書籍一覧
ヨーロッパ統合の社会史 背景・論理・展望
(永岑三千輝・廣田功(編))
西ヨーロッパ経済の誕生
(ラトゥーシュ:著/宇尾野 久、森岡敬一郎:訳)
ステュアートとスミス 巧妙な手と見えざる手の経済理論
(大森郁夫)
世界同時不況と景気循環分析
(浅子和美、飯塚信夫、宮川努 編)
科学技術とジェンダー EUの女性科学技術者政策
(ヘルガ・リュープザーメン=ヴァイクマン他/編著 小川眞里子・飯島亜衣/訳)
『エコノミスト』の百年 1843-1943
(エコノミスト社/編 岸田理/訳)
イギリスの政治 : 改革に揺れる伝統国家
(川勝平太, 三好陽 編)
イギリス資本主義と帝国主義世界
(桑原莞爾 ほか編)
欧露経済研究の新地平 普編主義を切り口として
(木村武雄)
欧洲防衛共同体条約の概要
(外務省欧米局第五課/愛知大学・入江啓四郎:調査)