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講談社創立110年 - 出版社の魅力
特集235 講談社創立110年 - 出版社の魅力(2019年12月10日〜2019年12月23日 ホーム掲載)
1909(明治42)年11月「大日本雄辯會」設立。創設者は野間清治、弁論の気風による青少年教育のために、大日本雄辯會を起こして雑誌「雄辯」を出版。1884(明治17)年に三遊亭円朝の『牡丹灯籠』速記本が刊行されヒットして以来講談速記本が流行していたり、日露戦争後から始まる講談を口述に似せて書く「書き講談」(「立川文庫」など)が人気を得ていたとのことで、国民新聞社の望月茂と伊藤源宗はこの人気に目を付けて専門雑誌化を思いつき、佐久良書房に持込み断られるも、「講談」と「演説(弁舌)」境目のあいまいだったこともあり、「雄弁」を創刊して成功していた野間にこの企画を持ち込むと賛同、大衆啓蒙の手段として講談を出版に取り入れようと、1911年に速記講談を主にした「講談倶楽部」を創刊、これにより大日本雄弁会は講談社の名も持つことになったとのことです。創刊号は細川風谷などが講談を書き下ろしたものを原稿にして、表紙は真山孝治、定価18銭、1万部刷って1200部売り上げと初期は返本の山だったそうです。 評論家の徳富蘇峰は、同社が戦前の少年や青年たちに大きな影響を与えた功績から「私設文部省」と評していたようです。
書籍一覧
國民之友 第221號〜第313號の内84冊(9冊欠号)
(中村修一編 民友社 明27〜明29)
悪い仲間 第2巻第9号
(大泉黒石・小川未明・福田正夫・辻潤・高群逸枝・荻原恭次郎ほか)
謎と恐怖の大図鑑(カラーショックブックス)
(風早恵介(文))
人間の土地 奈良原一高 献呈サイン入
(奈良原一高)
女性 8巻2号(大正14年8月号)
(表紙・山六郎 秋聲、牧野信一、魯庵、花袋、広津和郎、龍之介、小酒井不木、他)