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伊能忠敬蝦夷行220年 - 古地図、絵図、地誌の世界
特集253 伊能忠敬蝦夷行220年 - 古地図、絵図、地誌の世界(2020年4月20日〜2020年5月11日 ホーム掲載)
1800(寛政12)年4月19日、伊能忠敬が蝦夷地(現在の北海道)の測量に出発。忠敬は1762(宝暦12)年下総国香取郡(現、千葉県香取市)にある酒造の伊能家に婿入りした後、商いを順調に伸ばし、1783(天明3)年には苗字帯刀を許され、翌年には名主を監視する村方後見の役を命じらるほどの実力者であったようです。長男が成年を迎えたころより、隠居して新たな人生を歩みたいと思うようになったようで、約10年後に50歳になった忠敬は、暦学の勉強をするため江戸へ行き、天文方に任命されていた20歳年下の高橋至時の弟子入りしたそうです。改暦で寛政暦が完成した後も至時は満足せず、より正確にするためには、地球の大きさ、日本各地の経度・緯度を知ることが必要だと考え、緯度1度に相当する子午線の距離は、江戸から蝦夷地ぐらいまでの距離を測れば、正確な数値が求められるのでは、と提案、幕府の許可をもらうため、当時の北方の緊張を踏まえたうえで、蝦夷地の正確な地図を作る計画として申し出たとのことです。「伊能図」他、国土地理院の地理空間情報部の収蔵品は、「古地図コレクション」で閲覧することができます。
書籍一覧
日本の古地図
(南波松太郎・室賀信夫・海野一隆(編))
科学大博物館 装置・器具の歴史事典
(橋本毅彦・梶雅範・廣野喜幸/監訳)
Le Japon フレシネ「日本」全2冊揃
(Edouard Fraissinet)