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本居宣長生誕290年 - 日本の学問、文化
特集259 本居宣長生誕290年 - 日本の学問、文化(2020年6月18日〜2020年7月8日 ホーム掲載)
享保15年5月7日(1730年6月21日)、本居宣長生誕。本居宣長(もとおり のりなが)は、江戸時代の国学者・言語学者・文献学者・医師で、荷田春満、賀茂真淵、平田篤胤とともに「国学の四大人(しうし)」の一人とされています。著書「古事記伝」は1764(明和元)年起稿、1798(寛政10)年脱稿で、当時の諸写本の異同を厳密に校訂するなど、江戸期の学芸文化から現在の国文学・歴史学に到るまで受け継がれている書誌学的手法により構築されているとのこと。全44巻のうち、巻一は「直毘霊」(ナホビノミタマ)を含む総論、巻二は序文の注釈や神統譜、巻三から巻四十四までは、本文の註釈とのことです。上代特殊仮名遣は宣長によって発見され、また、これらを註釈する中で古代人の一貫した精神性である「古道」の存在に気付き、国学として確立させたとのことです。邪馬台国に関しては、「三国志演義」に基づき「魏志倭人伝」を解釈したことで、卑弥呼女酋説・九州耶馬台国説を提唱したことから、新井白石とともに、その後の耶馬台国の場所などに関する論争の発端といわれています。
書籍一覧
太平洋を渡った日本建築 (NTT出版ライブラリーレゾナント 026)
(柳田由紀子)
契沖筆古今和歌集
(池田利夫解説・鶴見大学文学部日本文学科研究室 編)
増補 本居宣長全集 普及版 第一~十二 12冊
(本居清造校訂)
日本統計文化史序説
(小島勝治/著 大矢真一/解説 松野竹雄/解題)
宣長神学の構造 : 仮構された「神代」
(東より子 著)
契沖全集(附巻長流全集共/全11巻揃)
(上田萬年監修 新村出、佐佐木信綱、橋本進吉、武田祐吉、久松潜一編)